放送楽曲を自動特定する著作権管理システム、イーライセンスが実運用へ
楽曲の著作権管理を手がけるイーライセンスは3月11日、フィンガープリント技術を使った放送楽曲の著作権管理システムの実験に成功し、実運用に向けた準備を進めていると発表した。放送された音声のMP3データと、同社が管理している楽曲のフィンガープリントを照合。放送で使われた曲目を自動で特定でき、曲目ごとの正確な著作権料支払いが可能になるとしている。
首都圏のFM放送局2局で昨年12月、28時間分の放送を連続で録音してMP3ファイル化。このMP3ファイルと、同社が放送権を管理している楽曲23楽曲分のフィンガープリント(41種類)を照合し、利用された楽曲を自動で特定した。米Gracenoteのフィンガープリント技術や楽曲データベース(CDDB)を活用した。
今後は、テレビ・ラジオ放送局と契約し、まずは1カ月間の放送を、次は1年間分の放送をまるごと録音。使われた楽曲の種類や回数を特定できるようにしていく計画だ。
放送で利用された楽曲の著作権管理では、放送事業者が、利用した曲目をイーライセンスや日本音楽著作権協会(JASRAC)などの著作権管理団体に報告し、著作権管理団体が著作権者に使用料を配分している。使用料の配分を正確に行うためには、放送局が曲目を正確に把握・報告する必要あるが、これは放送局にとって負担が大きい――といった問題が指摘されていた。
イーライセンスは06年4月から放送権の管理を開始。現在、約1500曲の放送権を管理している。
日本音楽著作権協会(JASRAC)も、フィンガープリント技術を活用した楽曲の把握システム構築を進めているという。
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