高級住宅地のど真ん中 HP発祥のガレージを見てきた
米国カリフォルニア州パロアルト市の住宅街の一角。通りに面したガレージ付きの家の前に、「BIRTHPLACE OF SILICON VALLEY」(シリコンバレー発祥の地)と書かれた記念碑が立っている。
ここは米Hewlett-Packard(HP)創業の地で、昨年米国立公園局から史跡としての登録も受けている。ビル・ヒューレット氏とデイブ・パッカード氏が使っていたあのガレージは、通りから見ると家の陰に隠れていて、知らなければ気づかずに通りすぎてしまいそうだ。
2人がガレージを拠点としたのは1938年。1940年にHPを起業し、1941年に市内の別の場所に移るまで使っていた。当時、ヒューレット氏はガレージに、パッカード氏は妻とガレージ隣の家に住んでいたという。
HP最初の製品である、音声装置をテストするために使われるオーディオ発振器「HP200A」もこのガレージで生まれた。
家は2階建てで壁はれんが作り。屋根は緑色だ。周りには、背の高い木がたくさん植えられている。シリコンバレーの“ハイテク”なイメージとは異なり、とても素朴な印象の場所だ。
家の横には鉄柵があり、その10メートルくらい奥に緑色の扉が付いた小屋が建っている。鉄柵の向こうへ行くことができないため、小屋の正確な大きさは分からないが、高さは3メートルくらいだった。
人材派遣のパソナテックが企画した、日本のITエンジニアがシリコンバレーにある企業を訪問するツアーに同行し、このガレージを訪れた。周りは静かな住宅街。「古くからある住宅地だが、今このあたりで土地と家を買うと1億円は下らないのでは」と添乗員は話す。
HPが2000年に家とガレージを買い取り、保護している。HPが買い取った当時、建物が荒れ果てていたため、2005年に修復し、創業当時の状態を復元した。家には現在、管理人が住んでいるという。
添乗員によると、HP発祥の地を訪れる観光ツアーなどはないという。個人で訪れる際は、目印の記念碑を見落とさないよう注意が必要かもしれない。
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