「tenki.jp」リニューアル、Twitter風機能も 「気象市場は競争激化」
日本気象協会は9月1日、気象情報サイト「tenki.jp」をリニューアルし、Twitterのようにひとことコメントを投稿する機能やユーザー同士のメッセージ機能などを追加した。
気象情報を提供している事業者が10年前の約2倍に増え、競争が激化。ユーザー参加型コンテンツの投入で差別化を図りながらページビュー(PV)を拡大する狙いだ。10月からヤフーのアドネットワークに参加し、収益アップにつなげる。
「これまでは無機質で一方通行なサイトだった」
300文字までのコメントを投稿できる「ヒトコト」機能を追加した。「みんなの気持ち」というメニューでは、ユーザーが投稿したヒトコトを一覧表示する。外部のブログサイトで書かれた天気に関する記事を自動で抽出し、リンクを張って紹介する機能も備えた。
気象について質問したり、ほかのユーザーの質問に回答できる「お天気質問箱」や、空や季節の写真を投稿できる「お天気フォト」も追加。ユーザーにメッセージを送ったり、友達登録する機能も備えた。お天気質問箱では同サイトに参加する気象予報士から回答をもらえることもある。
気象情報も充実させた。気象衛星写真に、天気図や雨雲の写真を重ね合わせたり、衛星写真上で過去12時間の天気図や雲の動きを動画で再生できるようにした。気象衛星写真はブログに張り付けることも可能。旅先の天気を衛星写真を使ってブログで紹介する――といったことができる。
気象に関する最新ニュースを配信する「tenki 速報」や、これから雨が降りそうな地域を一覧で紹介する「まもなく天気がくずれる予想地域」といったメニューも新設した。
Webサイト開発などを行うベンチャー・ありんくと共同で開発した。リニューアルのコンセプトは「天気をもっと楽しくする」。「これまでは気象情報を提供するだけの何となく無機質で一方通行なサイトだった。CGM(Consumer Generated Media)機能を加えて、ユーザー同士で楽しめるようにした」と同協会の藤原有衣子さんは説明する。
気象事業者は10年間で2倍に
「気象事業の市場は15年間ほぼ横ばいだが、気象事業者は10年前の約2倍・60社ほどに増え、競争が激化している」と上島秀之コンテンツ事業部長は話す。業界全体の売り上げのうち、同協会が占める割合は5割弱という。
月間5000万というページビューを1年後には倍増させ、広告媒体としての価値を高めていく。10月からはヤフーのアドネットワークに参加する。サイトには2002年からバナー広告を掲載しており、広告収入は年間約7000万円あるが、リニューアルで1.7倍に増やす計画だ。
今後はファッション・美容と気象をテーマにしたコンテンツを追加する。現在の主なユーザー層は30~40代の男性だが、新コンテンツによって25~30歳のOLや主婦なども取り込んでいきたい考えだ。
サイトの多言語化、ブログパーツやAPIの公開、RSS配信なども予定している。携帯電話版サイトも検討する。
リニューアル発表会には、気象予報士の檜山靖洋さんとお天気キャスターの皆藤愛子さんが登場。檜山さんは「テレビの天気予報では決められた時間の中ですべてを伝えきれないこともあるが、tenki.jpならいつでも情報発信できる」、皆藤さんは「ブーツやコートはいつから着ればいいのかといったファッションに関する情報をユーザーと交換できれば」と話していた。
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