消費は「攻守切り替え」へ 08年話題・注目商品ベスト10
電通総研 消費者研究センターは11月26日、「消費者が選んだ2008年話題・注目商品」を発表した。1位は任天堂「Wii」を想定した「新感覚コントローラTVゲーム」。経済の不透明感から価格などにシビアな生活防衛の傾向が強まる一方、こだわりのある分野には攻めの姿勢を見せる「攻守切り替え」が来年にかけての消費の流れになるという。
調査は11月1~3日に15歳以上の男女にネットで行い、1000人の回答から「知っている」などの項目を集計した。
トップ10内では「地デジ対応大画面薄型テレビ」が2ランクアップして3位になるなど順位の変動はあったが大きな入れ替えはなく、4位にプライベートブランド(PB)やアウトレットモールなどの「割安商品」が入ったのが目立つ。16位にはBlu-ray Discレコーダーが初めて登場した。
全体で11位の「動画共有サイト」は2ランクアップ。年代別でみると、10代男女、20代男性では1位だった。
09年への消費キーワードとして名付けたのは「攻守切替消費」。景気の先行きが不透明な中、消費者は生活防衛の姿勢を強める中、「ただ守りに入るだけでなく、こだわりのある分野などには攻めの心理を垣間見せる賢い消費行動が特徴的だった」という。
PBなど割安商品がうけた生活防衛の流れは、PC分野ではミニノート(Netbook)ブームにつながった。一方で、日々の生活を楽しむ攻めの姿勢は、薄型テレビやBDレコーダー、デジタルフォトフレーム、動画共有サイトなどで「宅内時間の充実を図り、プライベートをまったりと楽しむ」という「ウチごもり」の傾向や、iPhoneなどを想定した「タンジブルインタフェース機器」、「リズム王国」などの「単調リズムゲーム」にみる「クセになる五感刺激」などが現れた。
「バージョンアップなど発展の可能性が消費者の期待を高めるとともに、具現化により価値が上昇するもの」という「『永遠の未完成』系価値」として「ボーカロイドソフト」などが挙げられた。新鮮な驚きをもたらした「意外性コラボ」にはPerfumeなどの「テクノアイドル」や「まんが文学本」が挙がった。「あえて開き直ることで前向きな力に変える」という「開き直りズム」には、「ゆるキャラ」や「ドアラのひみつ」が入った。
09年も厳しい経済情勢が続く見通しで、こうした攻守切り替えの消費スタイルがさらに顕著になっていくとみている。
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