「食べログとは競合しない」 ユーザーがテーマ別ランキングを作り上げる「ripora」
スマートフォンなどのGPS機能を利用し、ユーザーが投稿した店舗・商品などのレビューを集めるランキングサイト「ripora」の正式サービスが9月1日に始まる。ユーザーは「グルメ」など特定のテーマに沿って店舗・商品などのレビューを投稿/閲覧したり、レビューにコメントや評価などを付けて活用できる。
同様のサービスでは「食べログ」(カカクコム)などが先行するが、グルメ以外に多彩なジャンルを追加していくことで「さまざまなジャンルの情報プラットフォーム」を目指す。
運営するmaqsは、Webアクセス解析「RTmetrics」などで知られる米AuriQ Systemsの子会社。親会社と同様にアクセス解析事業を展開しており、新サービスの収益源である広告配信などにアクセス解析ノウハウを生かしていく。
サービス開始時には日本フードアナリスト協会と協力し、「グルメ」のジャンルを用意。「こだわりの焼き肉店」「行列のできるラーメン屋さん」といったテーマに沿った投稿を募り、ユーザーが店舗などのレビューを投稿したり、ランキングを閲覧できる。テーマは同社や提携企業が設定する「オフィシャルテーマ」のほか、ユーザー自身の応募によって追加することもできる。
ユーザーはレビューを投稿すると、他のユーザーからの評価に応じて「リポイント」を獲得できるようになっている。リポイントは景品との引き換えや、特典付きキャンペーンの参加などに使える。
他サービスとの連携によって会員獲得を目指す
レビューやコメントの投稿には会員登録(無料)が必要。同社の木村潤取締役COOは「提携先が持つ既存会員の呼び込みが重要」とし、日本フードアナリスト協会を始め、今後も数千人~数万人規模の会員を抱える他サービスとの協業を目指すとしている。
「日本フードアナリスト協会は会員として多数のプロ/セミプロのフードライターを抱えており、riporaのβ版にも既に数十人のライターに参加してもらっている。riporaはユーザープロフィールにブログのURLなどを張り付けられるようになっており、多くのライターの『自分の知名度を高めたい』というニーズに応えたものになっている」(木村取締役)
今後、riporaに「アート」や「ショッピング」など複数のジャンルを追加していく。美術館情報サイト「ミュージアムカフェ」を運営する廣済堂と提携する予定で、アートに興味のあるレビュアーを呼び込みたい考えだ。
「『グルメ』の1ジャンルであれば、例えば食べログなど他のグルメ情報サービスなどと競合する可能性はあるが、riporaはジャンル内でテーマを細かく分けることで独自性を出しているほか、グルメだけでなくさまざまなジャンルの情報プラットフォームになっていきたいと考えている」(木村取締役)
アクセス解析の実績を生かした広告配信モデル
riporaの主な収益源は広告を想定しており、アクセス解析技術を持つ強みを生かして効果的な広告配信を展開していくという。
ユーザーはripora上で、自分の好きなテーマで集中的にレビューの投稿/閲覧をしたり、コメントを付けたりする。maqsはこうしたユーザーの行動履歴を分析してユーザー層を細かくセグメンテーションすることで、企業はより効果的な広告配信ができるようになるとしている。
「レビューの投稿テーマは提携企業が設定することもあるが、レビュー内容に手を加えることはない。当然、広告出稿企業への厳しいレビューがあることも想定されますが、アクセス解析によって本当に興味のあるユーザー層にのみ広告を配信することで、そうした広告とレビューのミスマッチは避けられる」(木村取締役)
今後、ECサイトなどとの連携や、ランキングを活用したオリジナル書籍「ripora book」(仮称)の出版、アンケートデータの有料提供などで収益化を目指していく考えだ。
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