「NAVERまとめ」で日経電子版の記事を一部転載可能に 「転載OK」基準明確に
NHN Japanは1月24日、ネット上のコンテンツまとめサービス「NAVERまとめ」で、まとめ作成者が日本経済新聞電子版の公式ニュースコンテンツの一部を使用できるようにした。
NAVERまとめはネット上のテキスト、画像、リンクなどを組み合わせて編集し、誰でも「まとめ記事」を作成できるWebサービス。今回、まとめ作成中の「引用」画面で、日経電子版のニュース記事(無料記事のみ)を検索し、テキスト200文字以内と記事中の画像を転載できるようになった。
「ユーザーに“この範囲なら転載していい”という明確な基準を提供し、安心してまとめを作ってもらう」(NHN Japanの島村武志 執行役員/CPO)のが狙いだ。「CGMサービスでは一般的に、(著作権関連などの)問題が起きた時にはコンテンツを作成したユーザー側が責任を負う。そこまで責任は負えないというユーザーでも、サービス上で許諾された範囲内で安心してまとめを作れるようにする」
一方、日経新聞はNAVERまとめへの転載許諾を通じて「これまで接点の少なかった層へのリーチ拡大」を目指す。「日経新聞は学生など若者への知名度が比較的低く、NAVERまとめのユーザーも日経新聞と縁遠い人が多い印象がある。そういう人たちにも日経新聞の記事に触れてほしい」と日経電子版の担当者は話す。
連携に当たって両社間でコンテンツ利用料などは発生しない。「まずは日経新聞の面白さを知ってほしい。そこからすぐに有料会員になってもらうつもりはないが、将来を見据えると(記事コンテンツの使用を許可する)価値があると考えている」と日経の担当者は話している。
「悪意あるユーザー」をけん制、コンテンツ権利者の保護も
NAVERまとめは2012年9月にゲッティ イメージズ、Amazon.co.jpなど5社と連携し、1億点以上の画像コンテンツをまとめ作成者向けに提供している。テキストを含むニュースコンテンツの使用許諾契約を結ぶのは今回が初めてだ。
島村さんによると、NAVERまとめではこれまで「一部の悪意あるユーザーがニュースサイトの記事をほぼ全文転載したりと、楽して“インセンティブ”(まとめ作者がページビュー数などに応じて得られる報奨金)を稼ごうとしてしまう」課題があった。外部メディアとの連携には、こうした不正利用者をけん制する狙いもあるという。
「コンテンツの権利者であるメディア企業としては、NAVERまとめと連携することで“ここまでは転載OK”、つまりそれ以外はダメということを示せるようになる」(島村さん)。今後も新聞社を中心にメディア企業との連携を進めていく。転載の許諾範囲などは各社と相談しながら決めるという。
昨年には、ブログメディア「日刊サイゾー」の記事がNAVERまとめに全文転載され、運営側が削除するという事件も起きた。「一部ユーザーの不正利用によってPVが増えても当社にとってはメリットがなく、サービスへのイメージが悪くなるだけ」(島村さん)。今後もコンテンツ提供者との連携を強化し、NAVERまとめのイメージ向上にもつなげる考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR