世界初「浮いて走る」ミニチュアリニアをタカラトミーが開発、発売へ 時速500キロ相当達成
タカラトミーは5月26日、世界で初めて磁力浮上と磁力走行の両方を実現した「浮いて走る」量産型ミニチュアリニアモーターカー「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」を9月に発売すると発表した。スケールスピード(90分の1)で時速500キロ相当を達成したという。3万5000円(税別)。
4両編成の各車両に搭載した磁石・コイルと、レールに取り付けた磁石との反発で浮上・走行する仕組み。回転式モーターや車輪、ギアといった通常駆動に必要な要素は一切排除した。
レールに取り付けた帯状の磁石と、各車両底部の四隅に搭載した4つの磁石の反発力で、約2ミリ車体が浮上。各車両に搭載した独自開発の「高速磁気センサー」(特許出願中)と推進用コイルがレール上の磁石を感知し、コイルに電流が流れて磁界を発生、レールと車両の磁石同士の反発で推進力が発生し、車両が前進する。車両の充電は専用ケーブルで行い、30分の充電で20分の走行が可能だ。
速度感知センサーや音声アナウンス機能などの機能を備えた「コントロールステーション」をレール上に配置。周回ごとのスケールスピードをディスプレイに表示したり、「間もなく列車が発車いたします」「時速500キロ到達」などアナウンスを流したりできる。
車両デザインはJR東海の「超電導リニアL0系」がベース。情景は、山梨リニア実験線に架かる小山型架橋などをモチーフに作成した。トンネルには、車両が高速で突入する際に発生する空気の圧力波「微気圧波」を低減するための細かい穴(多孔板)も再現している。車両サイズは251(幅)×26(高さ)×32(奥行き)ミリ。
同社は「磁石で浮いて磁石で走る」車両の実現を目指して約2年前に開発をスタート。磁力浮上は可能でも、磁力走行の実現は容易ではなく、試行錯誤を繰り返して独自技術を開発し、商品の発売にこぎ着けたという。少年のころから“夢の乗り物”にあこがれたシニア層を中心に、あらゆる層に拡販する。
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