週末サイエンス
約3200年前の古代エジプト彫像2体見つかる 破壊された寺院を知る「重要な発見」
エジプト考古省はこのほど、約3200年前の古代エジプト第19王朝の彫刻像2体が、カイロのアル・マタリア地区で見つかったと発表した。当時存在した巨大な寺院「オウン・サン」の遺構や工芸品を探る手がかりになる「非常に重要な発見」という。
彫像は、第19王朝のファラオ「ラムセス2世」の神殿近くで発見された。そのうち1体は、同王朝のセティ2世の胸像。サイズは約80センチで、石灰岩で作られていた。もう1体は珪岩でできた高さ8メートルの像で、厳密な人物特定は難しいが、ラムセス2世の可能性が高いとしている。
オウン・サンは、古代ギリシャ・ローマ時代に破壊され、ほとんどの彫像がヨーロッパに持ち運ばれるなどの被害を受けた。その後、イスラム王朝がカイロを支配すると、オウン・サンの外壁などは新しい都を作るための建築資材に転用されたという。
研究チームのエイムン・アシュマウィ博士は「オウン・サンが雄大な構造や彫刻を有していたことを示す重要な発見」と述べている。2体の彫像は、エジプト考古学博物館(カイロ)で展示予定という。
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