子どもの帰宅、LINEで通知 ソニー子会社がIoT見守りグッズを発売
ソニー子会社のQrio(東京都渋谷区)は、子どもが帰宅すると保護者の「LINE」にメッセージが届くIoTグッズ「Qrio ただいまキット」を2月下旬に発売する。小学生を持つ共働き世帯をメインターゲットに機能を絞り、月額費用のかからない“買い切り”サービスとして提供する。1万2380円(税別)。
子どもの荷物などに取り付けた「Qrio Smart Tag」が、家庭に設置した「Qrio Hub」から約10メートル離れると「外出した」、戻ると「帰宅した」と判断し、保護者のLINEにメッセージ(プッシュ通知)が届く仕組み。Smart TagとHubはBluetoothで接続し、Hubは家庭のWi-Fiに接続する必要がある。
発売に先立ち、1月17日からソニーのECプラットフォーム「First Flight」で予約を受け付け。割引価格として9870円(税込)で提供する。
機能を絞り「すみ分け」
共働き世帯の増加に伴い、外出先から子どもの状況を把握したい保護者のニーズに応えるサービスが相次いで登場している。IC乗車券「Suica」などを活用し、改札通過の情報を伝えるJR東日本の「まもレール」、街中の自動販売機に受信機を取り付けて位置情報を把握する東京電力ホールディングスの見守りサービス(実証実験)などがある。
Qrioは(1)LINEを活用したシンプルな機能、(2)価格、(3)用途のすみ分け――で差別化を図る。同社の望月剛さん(経営本部 シニアマネージャー)は、共働き世帯の母親は日頃からママ友などとのコミュニケーションでLINEを利用しているとし、「(Qrioの)独自アプリを使わず、日常的なLINEのやりとりと合わせてシームレスに違和感なく使える」と説明する。
シンプルな機能にした分、価格も抑えた。子ども向け携帯電話の場合、端末代に加え、月額の通信費用がかかるが、Qrioは買い切りにした。
望月さんは「(携帯電話は)子どもに持たせても、なかなか電話に出ない場合もある」とも話す。電話をかける/出るという双方のアクションをなくし、メッセージを自動送信し、保護者にプッシュ通知で知らせるというように単純化した。
また「駅の改札通過を知らせる」といった、鉄道会社が提供する見守りサービスとは違い、通学に鉄道をあまり使わない、小学生などを主なターゲットにしているという。「子どもが日常的に行動する範囲を想定している。(既存サービスと)食い合う発想はない」(望月さん)
販売台数は今後3年間で5万台を目指す。将来は、学校や学習塾などへの導入も見込む。
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