「スマホ向け動画」のミライを探して LINEがオリジナルドラマを作る理由
LINEは8月22日、コミュニケーションアプリ「LINE」で、オリジナル連続ドラマ「ミライさん」を9月8日から配信すると発表した。「未来の家族」をテーマに、のんさん、本郷奏多さんらが出演。スマートフォンでの視聴を意識し、動画の長さや画角、間の取り方などを工夫したという。LINE NEWS(LINEアプリの「ニュースタブ」内)で直接視聴できる。
ミライさんは、「今よりちょっとだけ未来を生きる家族の、ささやかな日常を描くホームドラマ」。全5話で構成される短編ドラマシリーズで、9月8日から毎週土曜日午後8時に配信する。ジャージー姿でゲームばかりしているミライさんのために兄トモロウがさまざまな未来のツールを開発するが、ミライさんに悪用されてドタバタ騒動が巻き起こる――というあらすじだ。
ドラマは、スマホで移動中や隙間時間に見られるよう1話を5分間に収めた。LINEの島村武志さん(上級執行役員 メディア担当)は、ドラマを作るにあたり「スマホで見られるドラマとは何かをゼロから考え直した」と話す。
LINEがドラマを作る理由
島村さんは「スマホの爆発的普及で、映像制作も大きな転換点にある」という。「(映像制作について)今はテレビからスマホへの転換期といえるが、それは映画からテレビへの転換期に似ている。再生デバイスがより身近なものにシフトし、われわれが映像に接する時間は増えている」(島村さん)
プロアマ問わず誰もがスマホで映像を公開できる時代になり、「スマホでは数分単位で動画が消費されるため、(制作側も)コンテンツの内容や質にこだわる比重が下がってきた。いかにアテンションを確保するかが重要になっている」と島村さんは強調する。
コンテンツ制作よりもプロモーションにコストを割くことが多くなり、コンテンツ1つ当たりに掛ける時間やコストは下がる傾向にあるという。LINEはスポンサーを募って制作費を確保する考えだ。
同社は、新たなスマホコンテンツの形を模索する実験プロジェクト「LINE NEWS Experimental Project」を立ち上げ、第1弾としてミライさんを制作。「(スマホで本格的かつ多様性のあるコンテンツを成立させることは)非常に難しいチャレンジではあるが、LINE NEWSをベースにした展開にチャンスはあると考えている」(島村さん)
今後はコンテンツの幅を拡充し、ドラマに限らず、ドキュメンタリー、調査報道、研究発表などの展開も視野に入れているという。
LINE NEWSは2013年7月にリリース。月間アクティブユーザーは6300万人(18年3月時点)で、「スマホ向けニュースサービスでは国内最大規模」(島村さん)としている。
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