日本マイクロソフト、ハイブリッドクラウド市場に照準 「Azure Stack HCI」に注力する方針を強調
「2020年に向け、あらゆるモノがネットにつながり、データが生まれると予測されているが、(機密性などの観点から)その全てをクラウド上に置くのはナンセンス。クラウド側とエッジ側とのバランスを取ることが大切だ。こうした観点から、市場ではハイブリッドクラウドの需要が高まっていくだろう」――。日本マイクロソフトの浅野智業務執行役員は、4月19日に開いた会見でこう語った。
浅野氏によると、同社はこうした市場予測を踏まえ、3月末に発表した「Azure Stack HCI」の展開に注力する方針という。
Azure Stack HCIは、オンプレミス(自社運用)のインフラと、パブリッククラウド/プライベートクラウドを組み合わせて提供するハイブリッドクラウド型サービス。ハードウェアには、ストレージ機能をサーバ上でソフトウェアとして動かすことで、構成をシンプルにするハイパーコンバージドインフラ(HCI)を採用。
ユーザー企業がオンプレミス環境で仮想化アプリケーションを実行できる他、クラウドサービス「Microsoft Azure」の管理サービスにアクセスできる点が特徴だ。利用できるAzureのサービスは、オフサイトのバックアップ、ディザスターリカバリー、クラウドベースの監視などがある。
主なターゲットは、「重要な個人情報はオンプレミス環境で保持したいが、クラウドが持つ処理能力を活用したい」といったニーズを持つ金融機関など。
日本マイクロソフト クラウド&エンタープライズビジネス本部 プロダクトマネージャーの佐藤壮一氏は「HCIの導入によって(データセンター内の)占有率とコストを減らしつつ、クラウドの拡張性を利用できるのがAzure Stack HCIの強み。ユーザー企業は、浮いたコストを“攻めの投資”に使ってほしい」と強調する。
ハイブリッドクラウド市場では、Amazon Web Servicesが「AWS Outposts」、Googleが「GKE On-Prem」といったサービスを発表している。Azure Stack HCIは、一連の強みを生かして他社製品に差をつけられるか。
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