DNAストレージよりコンパクトなメタボロームストレージ、ブラウン大学が開発に成功
米ブラウン大学は7月3日(現地時間)、合成メタボロームに情報を記録・再生する技術に関する論文を公開した。近年研究が進んでいるDNAストレージよりも大きな情報密度を持つ可能性があるとしている。
メタボロームとは、生体内に存在する、代謝活動によって作り出される糖やアミノ酸などの低分子の総称。ブラウン大学工学部のジェイコブ・ローゼンスタイン教授が率いるチームは、データを保存・検索できる人工的なメタボロームの生成に成功した。論文で、エジプトの猫、ヤギ、錨(いかり)の絵をメタボローム溶液にエンコードし、再現する方法を示した。
メタボロームは、生物が代謝を調整するために特定の配列を持つ。人工メタボロームに一部が欠損する配列を持たせることで1ビットのデジタルデータをエンコードする。このメタボローム入りの混合液を小さな金属プレート上に液体ハンドリングロボットでナノリットル単位で配置し、プレートを乾燥させることでデータを保存する。このプレート上のメタボロームを質量分析計で読み取れば、データを複合化できるというというのが大まかな仕組みだ。
この技術で、最大2KBまでの画像ファイルのエンコードに成功したとしている。
ブラウン大学によると、世界で生成されるデータ量は2040年までに3セプティリオン(10の24乗)ビットを超えるという。同大学では、これらすべてを保存、検索、処理するための方法を研究している。研究には米防衛高等研究プロジェクト管理局(DARPA)が出資している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
NEC、委託先の情報漏えいで謝罪 「セキュリティ事業を手掛ける企業として反省」
-
3
VTuber「兎田ぺこら」グッズにSNSで風評被害→示談成立 「保護者同伴で謝罪などがあったため」
-
4
JALの予約システムに不正アクセス 約9万人分の予約情報が漏えい 一部ではパスポート番号も
-
5
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
6
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
7
「対策を後回しにしたサーバが軒並み狙われている」 相次ぐ不正アクセスにラックCTOが警鐘
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
10
Anthropic、独自の“創薬活動”に着手 社員1人のバイオ企業を買収、小児難病の治療薬研究を進める
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR