厚労省が「リクナビ」運営元に行政指導 内定辞退予測は職安法違反
就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアは9月6日、学生の内定辞退率を予測して他社に販売するサービス「リクナビDMPフォロー」(8月4日付で廃止)が職業安定法に違反したと判断され、厚生労働省から東京労働局を通じて行政指導を受けたと明らかにした。
体制の改善や同法に沿った事業運営を求められたといい、同社は「今回の指導を厳粛に受け止め、従業員一丸となって改善に取り組む」としている。
リクルートキャリアによると、厚労省による指導の内容は(1)全ての求人情報提供事業と職業紹介事業に職安法違反がないかを確認し、是正と再発防止策を講じること、(2)内定辞退率の算出・提供の対象になった学生からの問い合わせに丁寧に対応すること、(3)職安法に沿った事業運営を行うこと――など。同社は今後、これらを実行しながら事業を運営する方針だ。
同社は8月26日にも、リクナビDMPフォローが個人情報保護法違反に当たると判断した個人情報保護委員会から、全社的な意識改革などの措置を講じるよう指導を受けていた。これを踏まえて策定した、サービス開発時のチェック体制の是正や、リクナビ事業への「プライバシー責任者」の設置といった改善策も、並行して進めるとしている。
リクナビDMPフォローは、リクルートキャリアが18年3月~19年8月に提供していた。(1)顧客企業から応募者の個人情報(19年2月まではCookie情報、3月以降は氏名など)を提供してもらう、(2)リクナビの持つ情報と照合し、利用ブラウザや個人を特定する、(3)行動履歴を過去のリクナビユーザーのものと照合し、内定辞退率のスコアを算出する――という仕組みで、スコアを34社に納品したという。
だが、リクナビのプライバシーポリシーに不備があり、一部の学生から事前に同意を得ないまま、顧客企業と個人情報やスコアをやりとりしていたことが8月2日に発覚。法的・倫理的な観点から批判を集め、8月4日にサービスを廃止した。
リクルートキャリアの小林大三社長は8月26日に開いた記者会見で、「学生への配慮と、社内のガバナンスが不足していた」と不備を認めて謝罪していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
9
タイムズカー、お見舞金3000円の算定基準は? パーク24に聞いた
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR