見る人の視線でストーリーが変わるVR映画「HERA」、 WOWOWが制作へ
WOWOWとstoicsense(ストイックセンス)はこのほど、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)のアイトラッキング機能を利用し、視聴者の見ている方向によってストーリーが決まる分岐型マルチエンディングVR映画「HERA」の制作プロジェクトを公開した。企業などの出資を募り、2021年のリリースを目指す。
フルCGで描くマルチエンディングのSF映画。「攻殻機動隊GHOST CHASER」や「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」などのVR映像作品を手掛けた東弘明氏が脚本と監督を担当する。
物語の舞台は未来都市「TOKYO」。宇宙エレベーターが建造され、衛星軌道上のスペースコロニーへの移住も始まる時代、AI技術は人間の能力を超えるほど成熟し、仮想的なヒト型生活アシスタントプログラム「AIパートナー」が人々のコミュニケーションインフラとなっていた。AIが人間よりも身近になったとき、人々の感情はどう動くのか。AIと共生する未来の生活と新しい生き方の選択を描く。
主要な分岐は2つあり、エンディングは3つ。ユーザーがどこを見ているかという無意識のインタラクションでストーリーが選択される。他にもキャラクターが選ぶ衣装や小物、せりふなどが変わる小さな分岐を多数入れ込み、「映画の世界観の中に“入る”ことのできる、今までにない映像体験を生み出せる」としている。
WOWOWによると、既にストーリー分岐や主要なキャラクターを組み込んだプリビズ(Pre Visualization:シミュレーション映像)は制作済み。アイトラッキング機能を持つVR HMD(HTC VIVE Pro Eye)を利用し、米国テキサス州オースティンで毎年3月に開催している「SXSW」(サウス・バイ・サウス・ウエスト)で披露する予定だったが、新型コロナウイルス感染症の広がりで中止となり、プロジェクト単体で公開することにしたという。
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