Appleシリコン搭載Mac用のJavaをAzulが公開 Microsoftと協力して開発
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Appleシリコン搭載Mac用のJavaをAzulが公開。マイクロソフトと協力して開発」(2020年11月24日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
商用Javaサポートなどを提供している米Azul Systemsはこのほど、Appleシリコンを搭載したMac対応のOpenJDKディストリビューション「Zulu Builds of OpenJDK」を公開しました。
対応するJavaのバージョンはJava 8(LTS)、Java 11(LTS)、Java 13(MTS:Medium Term Support)、そして来春に正式版がリリース予定のJava 16 Early Access版です(Java 15も対応予定とのこと)。
「Zulu Builds of OpenJDK」は無料で利用可能なOpenJDKディストリビューションです。利用条件に制限は設けられていないため商用利用も可能となっています。
MicrosoftとAzulが協力してAppleシリコン対応版を開発
JavaをAppleシリコンに対応させる作業は、OpenJDKの「JEP 391: macOS/AArch64 Port」として進められており、特に米MicrosoftとAzulが協力して取り組んでいることが示されていました。
なぜMicrosoftがAppleシリコン搭載Mac用のJavaの開発に取り組んでいたのかというと理由は2つ考えられます。
1つは、AzulとMicrosoftはもともと協力関係にあったためです。Microsoftは以前からMicrosoft Azure用のOpenJDKとしてAzulのOpenJDKを採用するなど、Java分野においてAzulとの協力関係を築いていました。
参考記事:Microsoft Azure上での実行目的ならJavaの長期サポート(LTS)を無料提供、MacやWindowsでの開発用途もOK。MicrosoftとAzul Systemsが提携で
そしてもう1つは、ARMプロセッサに対応したJavaとして、すでにWindows/AArch64(JEP 388)とLinux/AArch64(JEP 237)があり、Appleシリコン搭載MacへのJava対応はこれらのコード、特にWindows/AArch64をベースに行われたためです。
「JEP 391: macOS/AArch64 Port」の「Dependencies」(依存関係)の項目には、次のようにWindows/AArch64とのコードの共有や依存関係が記されています。
The macOS/AArch64 port and the Windows/AArch64 port (JEP 388) will likely share some code. Some parts of this JEP will depend upon the integration of JEP 388, while other parts can be developed in parallel.
macOS/AArch64ポートとWindows/AArch64ポート(JEP 388)は、いくつかのコードを共有することになるでしょう。このJEPのいくつかの部分はJEP 388との統合に依存しますが、他の部分は並行して開発することができるでしょう。
果たして、Appleシリコン上でのJavaはインテルプロセッサと比べてどのくらい速いのか(あるいは遅いのか)、ベンチマークが気になりますね。
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