Innovative Tech
お菓子を食べ始めると「そしゃく音」と「ゲップ音」を流す、袋止めクリップ 「間食をやめろ」と暗に警告
Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
中国の北京理工大学の研究チームが開発した「Hicclip: A Smart Sealing Rack Using Interactive Sounds to Intervene Snack Addictions」は、スナック菓子の過剰摂取を軽減を支援する袋止めクリップスタンドだ。スタンドのクリップから外してスナック菓子を食べている最中は、同時にそしゃく音を再生し、50秒後にゲップ音を流して間食をやめるように暗黙のうちに促す。
ポテトチップスなどの高カロリーのスナック菓子の大量摂取は、肥満や食事バランスに大きな悪影響を及ぼす可能性がある。研究では、過剰な間食を軽減するための手法を提案する。
食事中に聞こえる音は、食べ物の知覚に重要な役割を果たすことが実証されており、例えばそしゃく音はそしゃく速度の調節に有効であったり、食事中の反響音はユーザーに食事量の錯覚をもたらす。このように音は間食を減らすのに有効な手段であると考えられる。
今回は、ユーザーの間食行動に応じて食事関連音に基づく聴覚フィードバックを提供する方法で過剰な間食問題に挑戦する。デバイスは、いったん開けたスナック菓子を閉じておく袋止めクリップスタンドを採用した。これはスナック菓子のパッケージを小分けにして、食べる機会を提供できる可能性があると考えたからだ。
スタンドの下には超音波センサーを配置し、スナック菓子の袋に超音波が常に当たるようにしている。これによって、スナック菓子の袋がクリップから外されたかどうかをArduino Nanoを介して検出する。
スナック菓子の袋を取ると、デバイスに組み込まれたタイマーが時間をカウントし始め、同時にそしゃく音が再生される。50秒経過するとゲップ音が鳴り、遊び心を持って食べ過ぎを注意する。
最初の音量は45dbだが、なお間食を続けている場合は10dbずつ音量が増加する。ユーザーが食べるのをやめてスナック菓子を袋止めクリップに挟むと無音になり初期状態に戻る。
Source and Image Credits: Xinyue Liu, Xipei Ren, Xiaoqing Sun. “Hicclip: A Smart Sealing Rack Using Interactive Sounds to Intervene Snack Addictions” CHI ’22 https://doi.org/10.1145/3491101.3519886
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR