インターネット俗説解体センター
「Pixiv見た後にLINE通話したら、勝手にリンクがシェアされる。原因はiOSのSharePlay」は本当か? LINEヤフーに聞いてみた
「Pixiv見た後にLINE通話したら、今まで見ていたリンクが勝手に共有される」「原因はiOSのSharePlay」──いま、SNSでこんな“俗説”が広がっている。事実であれば、自分が見ていた恥ずかしいページが勝手に通話先に共有されてしまう恐るべき事態だが、本当にこんなことが起こるのか。LINEヤフーに聞いてみた。
今回広がっている俗説は、「Pixivを見た後にLINEで通話したら、勝手に今まで見ていたリンクが相手に共有される」「原因はiOSのコンテンツ共有機能『SharePlay』なので、同機能をオフにすれば回避できる」というもの。Pixivはイラストや小説の投稿サービスで、“オタク的”なものやR-18のコンテンツが多数投稿されている場でもある。確かに、そのリンクが意図せずシェアされてしまうのであれば大変だ。
しかしここで疑問が発生する。SharePlayがLINEに対応しているという情報が見当たらない──つまりLINE通話からSharePlay経由でURLを送れるかどうか不確かなのだ。そもそも、SharePlayはiOSのビデオ通話アプリ「FaceTime」で、通話相手と同じ動画や音楽を再生するための機能。「LINE通話でPixivのリンクを勝手に送ってしまう」という現象とは、ちょっと結び付かない。
記者もiPhone 15 Pro(iOS18.5)とiPhone 14(同)を使い、SharePlayをオンにした状態で、スマホアプリ版のPixivを見た後に通話したり、リンクをコピーした後通話したりしたが、再現できなかった。
LINEを提供するLINEヤフーにも聞いたが、LINEはそもそもSharePlayに対応していないという。また少なくともLINEアプリに「通話中、勝手にリンクを共有する」事態につながる機能や問題はなく、原因があるとすればiOS側の機能の影響との回答が得られた。
では、なぜこの俗説が広がったのか──その正体は、LINEのとある機能が生んだ誤解かもしれない。LINEには、動画のURLをコピーしてからグループ通話を始めると、通話画面下部にそのリンクが表示され、タップするとそのまま動画を共有・視聴できる機能が存在する。
リンクはタップするまでは共有されず、コピーしたユーザーのみに表示される仕様だが、これが誤解につながっている可能性があるのではないか──というのがLINEヤフー広報担当者の見方だ。なお、同機能は最新版では利用できない。LINEをアップデートしている(LINEのバージョンが14.1.0以上)場合は使えないという。
【更新:2025年8月21日午後3時10分】当初、「iOSバージョンが16.0以上かつLINEのバージョンが12.10.0以上」と表記していましたが、LINEヤフーが公式サイト上での表記を誤っており、記載を更新したため、合わせて「LINEのバージョンが14.1.0以上」に修正しました
とはいえ、LINEヤフーもあらゆる状況を検証し切れているわけではないといい、本当にLINE通話でリンクが共有される現象が存在する可能性もまだある。もし実際に確認した人がいれば、詳細を添えてコメント欄やITmedia NEWSのXアカウントにリプライして教えてほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
7
「推しがそばにいる日常」を ソニー、5万円台の裸眼3Dディスプレイ アニメ公式コンテンツに対応
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
10
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR