CES 2026
等身大のAIドール「Emily」――長期記憶で会話を覚えて関係性を深める “おもちゃ”とBluetoothで接続(2/2 ページ)
EmilyとセックストイをBluetooth接続
個人的に興味深かったのが、Emilyとセックストイの連携機能だ。EmilyはBluetooth接続に対応しており、Lovense製セックストイと直接ペアリングできる。これにより、ユーザーは音声コマンドだけでトイを操作できるようになる。
展示会場では、AI搭載の男性用マスターベーター「Solos Pro」との連携例が紹介された。スタッフは「音声コマンドを解釈して操作してくれる。Solos Proを使っている場合、『エミリー、Solos Proのピストンを早くして』と頼めば、彼女はすぐに実行する」とのことだ。
価格は4000~8000ドル、2027年出荷予定
Emilyの価格は4000~8000ドル(約63万~126万円)で、カスタマイズの内容によって変動する。予約は200ドル(約3万800円)で受け付けており、出荷は2027年を予定している。
現地では詳しく聞かなかったが、スペック表を見るにラブドールとしての機能もあるようで、接触を検知するセンサーも各所に内蔵する。ただ、スタッフの話を聞くに会話を通して関係を深める、物理ボディを持った「AIガールフレンド」を目指しているようだ。実際Lovenseも、AIパートナーとの絆を深めることでの孤独感の解消や、対人コミュニケーションへの自信を高める手段としても位置付けている。
今年のCESは何と言っても二足歩行ロボが席巻したことだ。Emilyが歩けるようになるのか聞いてみると「具体的な計画はない。ただ、将来はどうなるか分からない。チームにフィードバックしておく」との返答があった。Emilyが今後どのように進化するかは気になるところだ。
ついでに日本を意識した質問も投げかけてみた。アニメのようなキャラクターに外見をカスタマイズできるかを尋ねたところ「特定のキャラクターにすると、知的財産の著作権問題が絡んでくる。ただ、日本でアニメが非常に人気なのはよく知っているので、検討課題としてチームに伝える。日本市場のニーズをしっかり収集していく」とのことだった。
最後にひとつ補足するとすれば、Lovenseは過去にセキュリティにまつわるトラブルを起こしたことがある。17年にリモコン用アプリがユーザーとパートナーとの会話をスマートフォンのローカルに保存していたことが発覚し、バグとして対処したことがあるのに加え、25年にはメールアドレスが漏えいする可能性のある脆弱性が判明している。EmilyとのインタラクションデータはLovenseのサーバに保管され、長期記憶として蓄積されていく。企業側もよりセンシティブなデータを扱う体制が求められるだろう。
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