Google、フィジカルAIのIntrinsicを傘下に 「ロボット版Android」の実現に向けて
米Alphabet傘下のロボット用ソフトウェア開発企業Intrinsicは2月25日(現地時間)、Googleに合流すると発表した。Intrinsicは2021年にAlphabetの「Other Bet」として設立され、製造業向けを中心に、AIを活用したロボットアプリケーションの開発、展開、運用を容易にするプラットフォームの提供に取り組んでいる。
Googleに入ることで、研究開発から現場導入、日々の運用までを含む「フィジカルAI」を、製造や物流といった産業用途で加速させる狙いとしている。Google内では独立したグループとして活動を続け、「Gemini」や「Google Cloud」の能力を活用しつつ、Google DeepMindとも緊密に連携する方針を示した。
同社はフィジカルAIを「ソフトウェアとハードウェアが融合し、現実世界で価値あるタスクを実行する領域」と説明する。製造現場では、部品や工程の変化を知覚し、推論し、状況に応じて動作を変えるといった適応性がAIによって高まるとして、ロボットをプログラムし直して別タスクに転用しやすくすることが、生産性と柔軟性の両面で重要だとしている。
またIntrinsicは自社の考え方を「ロボット版Android」に例え、異なるロボット、カメラ、センサー、AIモデルなどをまたいでアプリを構築できる共通基盤を目指すという。Webベースの開発およびシミュレーションのための環境「Flowstate」を提供し、「skills」と呼ぶロボット行動のビルディングブロックを組み合わせて開発できるとしている。skillsは、例えば部品認識やロボット動作のコード生成、力覚センサーを使った繊細なハンドリングなどに対応するという。
GoogleでOther BetsのCPO(最高製品責任者)を務めるヒロシ・ロックハイマー氏は発表文で「IntrinsicチームをGoogleに迎え入れ、画期的なAIをより多くの企業や業界に、より大規模に提供できることを大変嬉しく思う」と語った。
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