Meta、自社製AIチップ「MTIA」新モデルと次世代データセンター構想発表
米Metaは3月11日(現地時間)、同社の大規模データセンター拡張計画の一環として、AI関連タスク向けにカスタマイズされた4つの自社製カスタムチップを公開した。自社設計のAIアクセラレータ「MTIA」(Meta Training and Inference Accelerator)シリーズの最新世代となる「MTIA 300」「MTIA 400」「MTIA 450」「MTIA 500」だ。
最初のモデルであるMTIA 300は、すでに同社サービスでのランキングや推奨モデルのトレーニング用として実運用環境で稼働している。続く3つのチップについても導入を計画しており、「MTIA 400」はテストを終えてデータセンターへの導入準備を進めているほか、MTIA 450は2027年初頭に、MTIA 500は2027年中に展開していく計画だ。
自社製チップの開発を強力に推進する狙いは、急速に進化するAIモデルに対する迅速な適応とコスト効率の最適化にあるという。汎用的なAIチップは主に大規模な生成AIの事前学習向けに作られているが、Metaは実際のサービス提供で需要が急増する推論処理を第一に最適化するアプローチをとっている。
モジュール式のチップ設計を採用することで、通常1~2年かかる開発サイクルを約6カ月へと大幅に短縮し、ハードウェアの最新技術を継続的かつ高速に自社のインフラへ統合し、コストを抑えることを可能にしているという。
チップ開発と並行して、サービス向けの膨大な計算処理を支えるための自社データセンターの大規模拡張も進めている。 直近では、既存のデータセンター5棟を換装して転用することで、12万9000基の米NVIDIA製「H100」GPUを搭載した巨大な単一AIクラスタを数カ月で構築した。現在は、複数のデータセンターや隣接施設にまたがる1ギガワット(GW)規模の次世代クラスタ「Prometheus」を建設中だ。さらに、2028年以降には最大5GWの能力を持つ超巨大クラスタ「Hyperion」を稼働させる計画も明らかにしている。
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