ファンティア「修正・モザイク基準」改定を撤回 「過去作の修正は待って」 振り回されるクリエイター
「虎の穴」兄弟会社が運営するクリエイター支援サービス「Fantia」(ファンティア)は5月29日、10日前に発表した、「修正・モザイク基準に関するガイドライン改定」について、2次元ジャンルの審査基準を「以前の基準に戻す」と発表した。
新基準の発表も撤回も急で、クリエイターは振り回される形になっており、運営への不信感が広がっている。
当初はわずか6日の猶予、クリエイターに膨大な作業発生
ファンティアが基準の変更を発表したのは5月19日。「関係諸機関より『一部のコンテンツにおける修正・モザイクの基準』について、法的な観点から極めて厳格な指導・指摘を受けている」として、ガイドラインを改定し、審査を厳格化すると発表した。
新しい基準は透過モザイクや薄いぼかしなどを不可とするもので、適用は告知からわずか6日後の25日。過去に投稿された全作品にも遡及適用されるため、ファンティア歴の長いクリエイターほど膨大な修正作業が発生することになった。
また、「関係諸機関とは何か」「屈し過ぎだ」など不満の声も相次いでおり、「FANBOX」など他プラットフォームへの移行を検討する動きも広がった。
「次のお知らせまで待ってほしい」と言われても……
ファンティアは29日、公式サイトとXで、新基準をいったん撤回すると発表。
「クリエイターの皆様に多大な混乱をお招きしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「指摘を受けた法的機関と2次元ジャンルの今後の方針や基準について改めて協議を行っている」と説明した。
2次元ジャンルのクリエイターには、過去作品の修正対応について「次のお知らせまで待ってほしい」と呼びかけた。
一方、すでに新基準に合わせて作業を行ったクリエイターからは「修正作業が無駄になった」「信頼は地に落ちた」との批判が噴出。Fantiaを退会し、他プラットフォームへの移行を検討する動きも広がっている。
ファンティアは、2016年5月にサービスを始めたクリエイター支援サービス。ファンとクリエイターをつなぎ、創作活動の資金獲得の場を提供する。5月28日付のニュースリリースによると、年間支援総額は255億円、累計ユーザー数は2000万人を超えているという。
5月21日には、クリエイターが投稿した記事やプラン説明、商品の概要などが、閲覧ユーザーの設定言語(英語、中国語、韓国語)に自動翻訳される機能を実装したばかり。
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