Google新スマホ「Pixel 11シリーズ」正式発表 「Gemini Intelligence」向けに設計 カメラも強化

 米Googleは8月12日、スマートフォン「Pixel 11」「Pixel 11 Pro」「Pixel 11 Pro XL」を発表した。新チップ「Google Tensor G6」を搭載し、3モデルともカメラを刷新したほか、AI基盤「Gemini Intelligence」向けに設計したという。日本では12日にオンライン、13日に店頭で予約受付を始め、20日に発売する。

「Pixel 11」はカメラバーを40%薄型化

 Pixel 11は3眼カメラを搭載。大型化した4800万画素のメインセンサーを採用し、Pixel 10比で感度を56%高めた。5倍望遠レンズと組み合わせ、30倍の超解像ズームに対応する。カメラバーの厚さは40%削減し、純正ケースを付けるとほぼ平らになるという。

 本体はサテン仕上げのメタルフレームに全面ガラスの背面を組み合わせ、6.3インチのActuaディスプレイを搭載する。無線充電はQi 2.2の25Wに対応した。カラーはPistachio、Hibiscus、Frost、Obsidianの4色。

「Pixel 11 Pro」シリーズはLEDフラッシュに新機能

 ProとPro XLは、メインカメラのセンサーを一新した。望遠レンズは4800万画素だが、イメージセンサーを大型化して従来モデル比で感度を30%高めた。5倍でのポートレート撮影と最大120倍の超解像ズームに対応し、画像処理の改良で夜景モードの撮影は最大4.5倍高速になった。

 両モデルには、カメラのフラッシュ周辺に内蔵したカラーLEDが点灯して着信や通知を知らせる新機能「HiLight」を搭載した。画面を伏せたままでも通知に気付けるほか、Geminiに話しかけると聞き取りや応答に応じて光り方が変わる。

 Proは6.3インチ、Pro XLが6.8インチのSuper Actuaディスプレイを搭載する。最大3600ニトで、前世代の2倍以上とする耐傷性コーティングを施した。Pixel 9シリーズから続く耐落下設計と組み合わせ、Proとしては最も高い耐久性を実現したとしている。

 カラーはCanyon、Fog、Olive、全面マット仕上げのObsidianの4色。Qi 2.2の25W無線充電に対応し、Proは30W、XLは45Wの急速充電に対応する。

新チップ「Tensor G6」

 新機能「マジックキャプチャー」は、動き回るペットやスポーツの一瞬など狙って撮るのが難しい場面を1度のタップで自動撮影する。端末上のGeminiモデルが約400フレームを解析して最適なタイミングの1200万画素の写真を切り出し、トリミングやボケ補正も自動で適用する。仕上がりを選ぶ「カメラスタイル」も加え、「ナチュラル」「シャドー」「バニラ」の3種類を初期設定として選べるほか、6種類を追加した。動画制作向けには、台本を表示するテレプロンプターやストーリーボード編集を含む「クリエイタースイート」を新設し、ファインダー内から「かこって検索」も呼び出せるようにした。

 カメラやAIの処理を担うのがTensor G6だ。前世代のTensor G5と比べ、Webの閲覧が25%、アプリの起動が15%速くなったとしている。AI向けのTPUは計算能力を50%高め、端末上での処理を最大3.5倍高速にしながら、消費電力は最大3.5分の1に抑えたという。セキュリティチップ「Titan M3」と組み合わせ、起動時の検証には将来の量子コンピュータによる解読に備えた暗号を組み込んだ。

「Gemini Intelligence」向けに設計

 ソフトウェア面では、旅行の予定を友人に尋ねられると、予約内容やフライトの遅延を知らせるカードが画面に出る。「えーと」などのつなぎ言葉を省いて文字起こしする「AI音声入力」や、飲食店で席を待つ間にロック画面へ店の情報を出す機能(プレビュー版)もある。Googleはこうした先回りの支援を「Gemini Intelligence」と名付け、新モデルはこれに向けて設計したとしている。

 ただし発売時点では日本向けに提供されず。順次展開するとしている。

 最小構成は3モデルとも256GBになった。128GBモデルがなくなったため、最低価格は上昇しているが、Pixel 10の同容量モデル(14万3900円)より安い13万6800円に設定されている。Proは前機種より100円安い17万4800円から、Pro XLは1万4900円高い20万7800円からとなる。なお、メモリ容量はモデルにより違いがあり、11は256/512GBともに12GB、Pro/Pro XLは、256GBが12GB、512GBと1TBは16GBとなる。

 Google Storeのほか、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイルで販売する。Google Storeは9月4日まで発売記念キャンペーンを行い、下取りとポイント付与でProとPro XLが実質最大13万7000円分お得になるという。購入者にはYouTube Premiumを3カ月(新規登録者のみ)、ProとPro XLにはGoogle AI Proを6カ月、それぞれ無料で付帯する。

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