森永卓郎×ネクスト SNSを超える「Lococom」ってなに?経済アナリスト森永卓郎が聞く(後編)(2/2 ページ)

» 2006年11月01日 00時00分 公開
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連載第1回: 森永卓郎×ネクスト SNSの現在、そして次の一歩

今最も注目を集めるインターネットサービス「SNS」。このホットな分野に、不動産情報サイト「HOME'S(ホームズ)」で有名なネクストが参入。地域情報をコアとした“LNC”をキーワードに、コミュニティサイト「Lococom(ロココム)」をスタートする。SNSの課題とは何なのか、これからのコミュニティのあり方とは?


スケジュール

 スケジュール機能では地図が表示できることが、一般的なスケジュール機能との違いです。予定の場所がどこなのかをまず登録して、駅から目的地までのルートをマウスで地図上に描くことができます。そして、「どうやっていけばいいの?」という情報を共有できるのです。予定を忘れないように、PCと携帯向けのアラートも設定できます。

森永 携帯で共有されるというのは、予定がメールで来るわけではなくて──。

 そうです。地図はまだ対応していませんが、このサイトが携帯から直接見られます。

森永 そうすると、いちいち予定をPDAに書き出す必要はないわけですね。それはいいなぁ。携帯からスケジュールを登録することもできるのですか。

 できます。それを友達レベルだけでなく、家族でも共有できるのです。例えば結婚記念日とか、妻の誕生日も登録しておけば、忘れることがないですね。


アルバム

 写真のアルバム機能もあります。これまでも写真を共有できるコミュニティはありましたが、それを管理する機能はあまりありませんでした。1枚が4Mバイト、5Mバイトという写真をアップできるコミュニティはなくて、でもローカルPCでは写真を管理しきれなくて、ユーザーの写真はぐちゃぐちゃになってしまっている。そこで重たい画像でもアップできるようにしました。

森永 写真はどのくらいの容量まで対応しているのですか。

 1枚あたり10Mバイトまでアップできます。全体では300Mバイトまで無料、有料サービスの1つのメニューとして1Gバイトまでの容量アップを予定しております。共有レベルを変えられるのもウリです。お父さんお母さんに息子の写真を見せたい、というときは家族グループだけ見られるようにできますし、この前のバーベキュー大会の写真を見せたいときは、その仲間だけが見られるようにできます。


地域のお店をサポート──店ブログ

 お店をサポートする機能も多数用意しています。例えば、クーポンであれば合わせて地図も印刷できたりとか。駅から降りて、どういけばいいの、何分くらいで行けるのといったことを出すことも可能です。

 BtoB的な機能として、店同士の連絡も取れるようになっています。同じ地域で同じ業種で商売されているお店同士、業種は違うのだけど、同じ地域で商売されているお店同士がコミュニケーションできる場を設けています。例えば「今度祭りをやりますけど仕事の分担はどうしましょう?」とか、「いっしょに商店街を盛り上げていこう!」というやりとりもできるんです。商店向けのブログとしては、初めての試みじゃないでしょうか。

 メニューやクーポンを簡単に印刷できるように、自動生成できるようなサービスもついていますので、ここでBtoB、BtoCのプロモーションが完結するようにしていきたいのです。ここまでは基本的に無料なのですが、もっとプロモーションに力を入れたいということであれば、その地域の統計やデータも提供します。例えば有料サービスの1つのメニューとして、特定地域に住むユーザーの家計簿の平均値を見ることなども予定しております。


森永卓郎──地域に根ざしたコミュニティサービスの可能性

森永 私は、45種類ほど趣味のコレクションを持っていて、それぞれオタクの仲間がいっぱいいます。ミニカーの仲間とか、ファーストフードのおまけを集めている仲間とか……。Lococomは、そんな仲間とのコミュニケーションもいっしょにやれるのが便利ですね。

 地域に根ざしたLococomのような形のビジネスモデルは、今まで全然なくて、どちらかというとインターネットはマニアの世界でした。普通の生活者をベースにしたコミュニティ型のサイトはなかったので、Lococomを基盤にみんなで情報を共有し合うようになると、きっと社会が変わってくるのでしょうね。

 日本で地域コミュニティが崩壊してきて、特に都会に住んでいる人は、単身世帯は過半が隣と挨拶もしていない。昔のようにお父さんが会社にいって、晩飯に帰ってくる──そうした、のどかな時代はコミュニティが作りやすかったのでしょうけど、今はヒドイ会社ばかりでそう簡単に帰してくれない。そうすると本当の生活の基盤になるコミュニティが壊れてしまう。Lococomのような形で、ネットを使って人々がつながれると時間の制約もなくなるので、もう一度新しい形のコミュニティがネット上で復活するのだと思います。

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提供:株式会社ネクスト
制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2006年11月16日