AMD Opteron™がデータセンターの課題を解決する 「Ignite Tour」開催AMD Ignite Tour 2006(1/2 ページ)

日本AMDが初の企業向けイベント「AMD Ignite Tour 2006」を12月5日に開催。AMD Opteron™プロセッサの優位性が導入事例などをもとに解説された。

» 2006年12月05日 21時42分 公開
[PR/ITmedia]
PR

 日本AMDは12月5日、企業コンピューティングにおけるAMD Opteron™プロセッサの優位性を解説するイベント「AMD Ignite Tour 2006〜Discover and Accelerate〜」を六本木アカデミーヒルズフォーラムで開催した。

 テーマは「64bitプロセッサの新時代〜企業のITインフラはどう変化するか〜」。ワットあたりの処理性能を向上させ、仮想化技術「AMD-V」を標準で備えるなど、進化が続くAMD Opteron™プロセッサの実力を紹介。AMDがAMD Opteron™プロセッサ関連のイベントを日本で実施するのは初めて。会場では講演のほか、協賛企業各社によるデモ展示も行われるなど、AMD Opteron™プロセッサのメリットをアピールする意気込みがうかがわれた。

AMD Opteron™プロセッサは省電力化と処理性能向上を両立させる

photo 米AMDワールドワイド・コマーシャルビジネス担当副社長のケビン・ノックス氏

 まず米AMDワールドワイド・コマーシャルビジネス担当副社長のケビン・ノックス氏が「グローバル クーリングの幕開け:データセンターGet Ready!」と題して基調講演を行った。

 ノックス氏はまず、データセンターにおける電力消費の現状を説明。サーバー群の消費電力は全体の38〜63%と大部分を占める上、冷却コストはサーバーの電力代を上回る。消費電力と冷却の問題から、ラックスペースの18%が無駄になっているなど、電源と冷却はデータセンターの効率化にとって深刻な問題になっていることを指摘した。

 ノックス氏によると、これを解決するのがAMD Opteron™プロセッサだ。「プロセッサレベルでの最適化がなければ、サーバーの消費電力は落とせない」。AMD Opteron™プロセッサはメモリコントローラのCPU内への統合や、AMD64テクノロジ、高速なHyperTransport、元々はノートPC用だったPowerNow!テクノロジ、8月に発表された新AMD Opteron™プロセッサから搭載されたAMD-V──などの技術は、プロセッサの省電力化と処理性能の向上を両立させるために、AMDがAMD Opteron™プロセッサに注ぎ込んできたものだ。

photophoto

 いち早く取り組んだデュアルコア化もAMD Opteron™プロセッサの優位性の1つ。「消費電力を変えずにデュアルコア化したのが重要。パフォーマンスの向上に加え、ラックあたりの密度が上がった」。シングルコアプロセッサと同等か、それ以下の電力と冷却能力でスループット向上を実現できる強みがある。ノックス氏が挙げた例によると、シングルコアAMD Opteron™プロセッサによるラックマウントサーバ29台は、デュアルコアAMD Opteron™プロセッサ搭載ラックマウントサーバ17台で済み、ラック集積率の向上が期待できる。

photophoto

 2007年には、1プロセッサに4コア(クアッドコア)を搭載した「Barcelona」(開発コードネーム)の投入を計画している。AMDはこのほどBarcelonaのデモを初めて行い、初期テストながらデュアルコアAMD Opteron™プロセッサに比べ40〜70%の処理性能向上を示した(関連記事参照)

 Barcelonaは最初からクアッドコアを前提として設計され、デュアルコアと同じ消費電力と発熱量でコア数を倍にする。「クアッドコアもデュアルコアと同じ電力で実現する。これが重要なポイントだ」とノックス氏は話し、2個のデュアルコアプロセッサを1パッケージ化した「デュアルダイ」とは異なることを強調。「マーケット投入を楽しみにしている」と語った。

photophoto
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:日本AMD株式会社
制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2006年12月31日