iPhoneでVoIP、「Wi-Fi経由なら制限せず」とジョブズCEO
米Appleは3月6日、「iPhone」と「iPod touch」においてVoIP通信を条件付きでサポートする考えを明らかにしたが、これを受けて、既にMac対応のVoIPサービスを提供している企業が少なくとも1社、iPhoneプラットフォームに取り組む意向を示している。
「われわれは受賞歴のある当社のVoIPサービスをiPhoneに移植することに興味を抱いており、その可能性を検討中だ」とSightSpeedのマーケティング担当副社長エリック・クワンストローム氏は語っている。同氏によると、SightSpeedのエンジニアリングチームは現在、iPhoneのソフトウェア開発キット(SDK)に目を通しているところという。
だがSightSpeedの製品は同社独自の問題に直面することになりそうだ。なぜなら、SightSpeedのVoIPアプリケーションは単なる音声通話ではなく、ビデオチャットに重点を置いた製品だからだ。
「iPhoneで当社のVoIPアプリケーションを実行する場合の最大の問題は、実際のところ、フォームファクターにある。つまり、カメラだ。現状では、iPhoneのカメラは不都合な位置にある。カメラがディスプレイの反対側に置かれているため、双方向のビデオチャットとなると非常に難しい」とクワンストローム氏。
「CPUなど、そのほかの問題の多くは現行の製品パッケージの開発の過程で既に解決している」とさらに同氏は続けている。
Appleのスティーブ・ジョブズCEOは6日、iPhoneの次期ソフトウェアアップデートのSDKを発表した直後に行われたメディアとの質疑応答の際、Wi-Fi経由で動作するものであれば、サードパーティーがiPhoneとiPod touch向けにVoIPアプリケーションを開発するのを妨げるつもりはないと語っている。
「携帯ネットワークを使ったVoIPアプリケーションは制限するが、Wi-Fi経由のVoIPアプリケーションについては何ら制限は課さないつもりだ」と同氏。
ただし、VoIP製品はいずれも同一の制限要因の影響を受けることになるだろう、とクワンストローム氏は指摘している。
「帯域幅は本当に予測し難い要因だ。当社では、かなり低いビットレートでも優れた働きをする速度制御アルゴリズムの特許を取得している。ダイヤルアップよりは速いがDSLやCATVよりは遅いビットレートだ。だがそれでも、現在米国で認可されているモバイルインフラと比べればけた違いだ」と同氏。
「Wi-Fiがシームレスに利用できるレベルまで普及していれば、この取り組みははるかに魅力的な提案になっていただろう」とさらに同氏は続けている。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
大阪公立大、システム障害で1週間近く休講に 出願期間中で入試にも影響
-
2
個人向けGeminiのモデル選択が厳格化 無料ユーザーが使えるのは「Flash-Lite」のみに
-
3
大和証券、22万件情報漏えいか 顧客約11万人の口座番号も
-
4
「Androidのマイナンバーカード」提供へ 20日から 物理カードなしでも本人確認など可能に
-
5
日経社員のGoogle Workspaceに不正ログイン 1646人分の個人情報漏えいか
-
6
渋谷区でシステム障害、窓口業務を縮小 復旧の見通し立たず
-
7
「OpenAIの文化は壊れている」──安全性報告書を統括した従業員が退社し、寄稿
-
8
タイムズカー漏えいで集団訴訟の動き、登録3000人弱 呼び掛けた弁護士に聞いた──「謝罪で済む案件ではない」
-
9
パチンコ店の入場抽選アプリ「777CON-PASS」に不正アクセス 行動エリアやプロフ写真など流出か
-
10
日本交通、不正アクセスで停止していた「電話でタクシー配車」再開へ 約3カ月ぶり
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR