記憶のプラットフォーム目指すEvernote ポメラ、東急ハンズ──連携続々
「記憶のグローバルプラットフォームになりたい」──米Evernoteのフィル・リービンCEOは9月29日、都内でEvernoteの新サービスやパートナー企業を発表した。米国に次いでユーザーが多い日本市場への注力も改めて強調し、NTTドコモと協力して従来型携帯電話でもEvernoteを利用できるように準備を進めていることを明らかにした。
Evernoteユーザー約450万のうち、57%を占める米国ユーザーに次いで多いのが18%の日本。6月に日本法人を設立し、フルタイムの日本人サポートスタッフを配置しているのは同社が日本市場を重視していることの表れだ。EvernoteのAPIと連携した約250製品が市場投入されているが、そのうち半分は日本のデベロッパーによるものだという。
こうしたEvernote関連製品などを紹介するオンラインカタログとして7月に公開したのが、Web版・クライアント版から利用できる「Evernote Trunk」だ。PFU、キヤノンのドキュメントスキャナなどを含む「ハードウェア」カテゴリーには、NTT東西地域会社が発売するデバイスサーバ「N-TRANSFER」が、「モバイル」カテゴリーにはジャストシステムがリリースした「ATOK Pad for iPhone」などが加わっている。
コンテンツ配信機能も備え、「ノートブック」カテゴリーからは企業が提供したコンテンツを選んで自分のノートブックとして取り込むことができるようになっている。東急ハンズは、店頭でも配布している「HINTファイル」を公開。自転車メンテナンスや料理などに役立つヒントをノートブックとして取り込める。学研教育出版は「大人の科学」のコンテンツを提供。「雪でパラボラアンテナを作って衛星放送を受信する」といった“大人の実験”コンテンツを楽しめる。
9月10日に公開した「Evernote Site Memory」は、Webに設置したボタンをクリックすることでWebコンテンツを一発保存できる新機能だ。設置サイト向けにアフィリエイトプログラムが用意され、ボタンを設置したサイト経由でEvernoteに登録したユーザーが有料プランにアップグレードすると、サイトに10ドルを支払う。
NECビッグローブは、温泉旅行情報サイト「BIGLOBE温泉」と女性向けポータル「BIGLOBE Kirei Style」でSite Memoryと連携。ページに設置されたボタンをクリックすると、温泉宿の情報やレシピをEvernoteに取り込める。またアイティメディアは@IT自分戦略研究所にボタンを実装。今後同社サイトに広げる。日経BPもITproで対応する。
iPhone連携も便利に。キングジムはiPhoneアプリ「ポメラQRコードリーダー」をEvernoteに対応させた。ポメラで入力したテキストをQRコード化してiPhoneに転送し、ボタン1つでEvernoteに保存できる。フライトシステムコンサルティングのiPhone用Twitterクライアント「tweetMe」は、つぶやきや検索結果を簡単にEvernoteにクリッピングできるようにした。インフォテリアはカレンダーアプリ「TwitCal」をバージョンアップ、Evernote連携機能を実装した「SnapCal」として10月21日にリリースする予定だ。
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