Googleのピチャイ氏、Nexus版HTC OneやiOS向けGoogle Play Musicを語る
米GoogleのChrome/Apps担当上級副社長、サンダル・ピチャイ氏は5月30日(現地時間)、米AllThingsD主催のカンファレンス「D11」で、米Wall Street Journalのウォルト・モスバーグ氏との対談を行った。
同氏は3月から、それまでAndroidを統括してきたアンディ・ルービン氏のGoogle Xへの異動に伴い、Androidの責任者も兼任している。約30分の対談は、主にAndroidについてが中心になった。
まず「あなたは忙しい人なのに、なぜさらにAndroidも担当することになったのか?」と、GoogleがAndroidとChromeを統合するつもりなのではないかという含みのあるモスバーグ氏の質問に対し、ピチャイ氏はこれまで通り、それぞれのプラットフォームは別のものであり、当面統合する予定はないと答えた。
HTC OneのNexusモデルを発表
Androidにおけるハードウェア企業との関係についての話の中で、ピチャイ氏はおもむろにポケットから台湾HTC製の「HTC One」を取り出して見せ、この端末のNexusモデルを6月26日にGoogle Playで発売すると語った。価格は599ドルという。
Nexusモデルとは、端末メーカーが独自に搭載するスキンなどを排除した、“素のAndroid(stock Android)”で、Googleが各国のGoogle Playで販売している。同社は先のGoogle I/Oで、韓国Samsung Electronicsの「GALAXY S4」のNexusモデルを発売すると発表したばかりだ。スマートフォンとしては他に、韓国LE ElectronicsのNexus 4も販売している。
ピチャイ氏は、Nexusの目標はパートナーとともにハードウェアを前進させることだと語った。Nexus 4までは、Nexusモデルはハードウェアメーカーがオリジナルを提供してきたが、今後はメーカー製ハードウェアに素のAndroidを搭載した形で増やしていくのかもしれない。
iOS向けGoogle Play Music All Accessを準備中
クロスプラットフォーム戦略について、前日登壇したAppleのティム・クックCEOはAndroid向けアプリを作る可能性がなくはないと答えたが、これまでにAppleがAndroid向けアプリを提供したことはないと語るモスバーグ氏に対し、Googleの目標は誰もが検索をはじめとするGoogleのサービスを使えるようになることだとし、その一例として、Google I/Oで発表した新しいサブスクリプション制音楽サービス「Google Play Music All Access」のiOSアプリを現在準備中であることを明らかにした。向こう数週間中に公開する予定という。
Google Play Music All Accessは、月額9.99ドルで無制限に利用できる音楽サービス。Appleの音楽サービスiTunesには(今のところ)ないサブスクリプション制のサービスが特徴だ。
Windows Phone 8アプリの可能性
GoogleがWindows 8やWindows Phone 8、BlackBerry向けのアプリを提供していないことを指摘されたピチャイ氏は、「ユーザー数が少ないプラットフォームのユーザー向けにはHTML5アプリを用意している。そうしたプラットフォームが一定数以上のユーザーを獲得したら、ネイティブアプリを作る予定だ」と答えた。
Motorolaは足を引っ張ってはいない
Q&Aで会場からMotorolaはGoogleにとって足かせになっているのではないかという質問を受けたピチャイ氏は、「2年前にはYouTubeについて、同じ疑問が呈されていたが、今ではYouTubeはGoogleにとって重要な収益部門になっている。Motorolaも長期的に同じ道を進む」と答えた。「最終的には、ユーザーが愛してくれるような製品を作れるかどうかにかかっており、Motorolaがこれから打ち出していく予定の製品を私は楽しみにしている」
前日には、Motorolaのデニス・ウッドサイドCEOがD11に登場し、同社の次期フラッグシップAndroid端末「Moto X」を10月までに発表することを明らかにしている。ウッドサイド氏は、Moto Xは特殊なセンサーを搭載し、ユーザーがポケットから端末を取り出したり、ユーザーが乗り物に乗っている状態であることなどを検知すると説明した。
この対談の動画は、AllThingsDのページで視聴できる。
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