クラウドEXPO会場で見つけた“注目製品”――企業のモバイル活用を変える「Soliton Secure Series」とは?

10月末に開催された「クラウドコンピューティング EXPO」で、特に大きな注目を集めていたブースの1つがソリトンシステムズブースだ。同社が展示していたモバイルワーク基盤ソリューション「Soliton Secure Series」の正体とは――。

» 2014年11月13日 10時00分 公開
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 10月29日〜31日、千葉・幕張メッセで「クラウドコンピューティング EXPO(秋)」が開催された。同会場で行われていた「Japan IT Week 2014 秋」の中でもひときわ盛況で、企業のクラウドに対する認知度の高さや期待の大きさがうかがえた。

 会場内では、さまざまな企業がブースを構えてクラウド関連の製品/ソリューションを紹介していた。中でも筆者が特に注目したのは、ネットワークやセキュリティの分野で特徴的な製品を開発・販売しているソリトンシステムズだ。会場内でも広めに設置された同社のブースにはいくつもの製品が並べられ、多くの来場者がスタッフと話し込む姿が見られていた。

photo ソリトンシステムズブースの様子

 企業がクラウドやモバイルといった新たなITトレンドを導入して活用するためには、いくつか乗り越えなければならないハードルがある。中でも大きい壁はセキュリティだろう。「社外からでも安全に社内システムを利用したい」というのは、いまや多くの企業ユーザーが抱く大きなニーズとなっている。

 一方、安全なモバイルワークを実現するためのセキュリティ対策は、単に“ガチガチ”ならいいわけではない。安全性のために利便性を犠牲にしたセキュリティ対策を導入したとしても、それを社員が正しく利用してくれなければ意味がないのだ。

 企業としても安心して提供できるセキュリティ機能と、社員が使いたいと思えるような利便性を両立するモバイルワーク基盤――それこそが、ソリトンシステムズが展示していたトータルソリューションというわけだ。

アプリケーションをセキュアに利用できる「Soliton Secure Series」とは

Webシステムを安全に使うための「Soliton SecureBrowser/Soliton SecureGateway」

 社外から安全に社内システムを利用したい――このニーズに対し、ソリトンシステムズでは2つの選択肢を用意している。まず1つ目は、Webシステムを安全に利用するためのセキュアブラウザ「Soliton SecureBrowser/Soliton SecureGateway」(SSB/SSG)だ。

photo ブースには多くの人だかりが

 現在、社内システムの多くがWeb化され、Webブラウザさえあれば利用できるものが増えている。だが一般的なWebブラウザでは、閲覧したデータがデバイスに残ってしまう問題がある。そこでSSBは、SSGからログアウトするとキャッシュが完全に消去される仕組みを採用し、端末に機密データなどを残さないようになっている。

 Windows/Mac/iOS/Androidと各種OSに対応しており、デバイス環境に左右される心配が少ないのも特徴。さらに「さまざまなWebブラウザの操作性を徹底的に研究して開発したため、ユーザーから使い勝手を高く評価してもらえるケースも多い」(同社スタッフ)とのことだ。

 SSGは、SSBとの間に暗号化通信を確立するだけではなく、SSBをはじめとする特定のアプリ以外との通信をブロックするゲートウェイ製品だ。さらに、後ほど詳述するオプション製品「NetAttest EPS」と組み合わせてデジタル証明書によるデバイス認証を行えば、セキュリティ対策を一層強化することも可能だ。

Web化されていないシステムもセキュアに使える「Soliton SecureDesktop」

 一方、企業が利用しているシステムの中にはWeb化されていないものもあるだろう。人事管理や経理管理といった重要なシステムほど複雑な作りになっており、早急なWeb化が難しいという声もある。企業によっては、CADなどWeb化が難しいシステムを使っている社員もいるはずだ。

 ソリトンシステムズのブースでは、そうした課題を持つ企業のニーズに応える新製品「Soliton SecureDesktop」(SSD)を展示していた。これは、いわゆるリモートコントロール環境をセキュアに実現するための製品だ。

 SSDは、世界的に実績のあるリモートコントロール製品メーカーと共同開発したため「他社製品と比べても圧倒的なスピード」(同社)を誇り、オフィスソフトなどのほか動画やCAD、3D CADなども快適に動作するという。筆者もブースで実際に試してみたが、ほとんど遅延がなく、通常のデスクトップ環境のように使うことができた。

photomovie SSDと一般的なリモートデスクトップ製品のパフォーマンス比較動画(右)。後者ではCADソフトがうまく動作していないのに対し、SSDではスムーズに動いているのが確認できる(クリックで動画を再生します)

 もちろんセキュリティ対策についても配慮されている。データはあくまでリモートアクセス先のPCにあり、社外のアクセス元の端末にコピーできないため情報漏えいリスクを抑えられる仕組みだ。さらにSSB/SSGと同じく、NetAttest EPSを組み合わせてデジタル証明書による強固な認証を行うこともできる。

強固な認証基盤でセキュリティレベルを底上げ

 こうした同社のモバイルワークソリューションのセキュリティをより強固なものにしているのが、ネットワーク認証基盤の「NetAttest EPS」である。

photo NetAttest EPSの説明

 社員がスマートフォンやタブレット、モバイルPCなどを使って社外から社内システムを利用する際には、間違いなく本人であることを確認するための認証システムが必要だ。従来はID/パスワードによる認証が一般的だったが、昨今のパスワードリスト攻撃などが示すように、それだけでは安全性に難があることはよく知られている。

 NetAttest EPSは、ID/パスワードだけでなくデジタル証明書を用いたデバイス認証も組み合わせることで、一層強固なユーザー認証を実現する製品だ。アプライアンスであるため導入もしやすいほか、管理者にとっては発行したデジタル証明書を集中管理できるメリットもある。

 ただし、デジタル証明書を導入する際にしばしば課題となるのが「端末に対してどのように証明書を配布するか」だろう。特にスマートデバイスは導入台数が多くなりがちなため、管理負担が増えるのではと懸念する管理者も多いはずだ。そこでソリトンシステムズは、デジタル証明書をスムーズに端末に展開するためのオプション製品「NetAttest EPS -ap」も用意している。


photo 「Soliton Secure Series」全体図

 Webブラウザとリモートコントロール――この2つの環境をセキュアに実現するSSBとSSDは、ユーザー企業にとって強力な武器となるだろう。例えば、Webシステムの利用がメインの一般社員にはSSBを、Web化されていないシステムの利用が必要なマネジメント層にはSSDを提供するといった使い分けもできる。

 ソリトンシステムズではこのほか、SSB/SSGの連携製品として、オンプレミス型のメールシステムやファイルサーバに社外から安全にアクセスするための「Soliton SecureMail」「Soliton SecureFile」の提供も予定している。ブーススタッフの説明によれば、これらの“Soliton Secure Series”はいずれも「既存システムを有効活用すること」をコンセプトに開発しているとのことだ。

 なるべくコストを抑えつつ、クラウドやモバイルといった新技術を導入してビジネスを強化したい――そう考える企業にとって、セキュアなモバイルワーク環境を実現するSoliton Secure Seriesは魅力的な選択肢となるはずだ。

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提供:株式会社ソリトンシステムズ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2014年11月26日