2018年は「お見せ合い婚」が増える? 今どきの“ネット婚活”事情とは

» 2018年01月23日 10時00分 公開
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 日本の婚姻組数が年々減少する一方、“隠れ結婚ニーズ”が高くなっている。未婚男女の約7割が「恋人がいない」が、そのうち過半数が「将来結婚したい」と考えているという調査結果もある(※)。恋人がいない(できない)理由は「出会いがないから」が最多で、男性なら約4割、女性なら約6割を占める。

(※)恋愛・婚活・結婚調査2015(リクルートブライダル総研調べ)より。20〜40代の未婚男女約1875万人が対象。同じく「恋人がいない(できない)理由」は、男性325人、女性226人を対象に調べた

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photo 恋人がいない(できない)理由は「出会いがないから」が最多

 そんな中、婚活サービスでパートナーと出会って結婚している人が増えている。婚活サービスを通じて出会った相手と結婚した人の割合は、4.7%(13年)→6.7%(14年)→8.3%(15年)→11.3%(16年)と急増(※)。16年現在、およそ9組に1組が婚活サービスを介して結婚した計算になる。特にネットを活用した「恋活サイト/アプリ」「婚活サイト/アプリ」は、2.0%(13年)→4.5%(16年)と伸びが顕著だ。

(※)婚姻年2013〜15年のデータは婚活実態調査2016、16年のデータは婚活実態調査2017(いずれもリクルートブライダル総研調べ)より。13年は1742人、14年は1724人、15年は1717人、17年は1146人が対象

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 18年以降は、そうしたオンラインサービスで自分の情報をさらけ出し、パートナーを探す「お見せ合い婚」が増える――そう予測するのは、リクルートマーケティングパートナーズの桜井まり恵さん(婚活事業企画部 サービス企画グループ グループマネジャー)。17年12月に都内で開いた「トレンド発表会2018」で、桜井さんが今どきの婚活事情を解説した。

オンライン上で自分の情報をさらけ出す「お見せ合い」

photo リクルートマーケティングパートナーズの桜井まり恵さん

 なぜ、オンラインで出会う人が増えているのか。桜井さんは(1)20代前半〜30代後半の若者の価値観が多様化していること、(2)SNSに慣れ親しんでいることを理由に挙げる。

 桜井さんは「昔はどちらかというと、周囲の目を気にして皆と同じ価値観を持ちたいという人が多かったが、今は『一人十色』の時代」と話す。一人一人が「仕事場での私」「趣味の領域での私」など、さまざまな“顔”を持っていたり、コミュニティーに所属したりしているという。

photo 婚活の中心世代(20〜30代)の価値観は、一人一人がさまざまな顔を持つ「一人十色」が当たり前という

 また「今の20〜30代の人は、15〜16歳の多感な時期に『mixi』がスタートし、その後登場した『Facebook』『Instagram』なども当然のように使っている」という。若者の間では、自分の情報をSNSに投稿したり、ネット上にさらけ出したりするのが当たり前になってきていると桜井さんは指摘する。

photo 学生時代からSNSを使いこなし、オンライン上で自己表現、自己開示することに抵抗がない

 こうした若者が結婚相手に求める条件は、相対評価から絶対評価に変化しているようだ。90年代前半のバブル時代は「3高」(高収入、高学歴、高身長)が条件だったが、現在は「自分に合うか」を求める傾向にあるという。「他人にどう見られるかではなく、今の自分の価値観を変えずに気が合う人を探すという考え方に変わりつつある」

photo バブル期と現在の「結婚相手に求める条件」

 桜井さんによれば、婚活サービスなどでパートナーと出会える人は「オンラインで、自分の“色”をさらけ出し“お見せ合い”をしている」という。

 例えば、合コンのようにリアルな出会いの場では、限られた時間内で、年齢、見た目、仕事の内容、趣味など限定的な情報しか伝えられない。だがオンラインの出会いの場では、そうした情報以外にも「子どもがいる」「実はコアなバンドファン」「声優になる夢を諦めた過去がある」など、自分の情報を余すことなく伝えられると桜井さんは説明する。

photo リアルな出会いの場とオンラインの出会いの場の違い

 婚活サービスでは、こうした“お見せ合い”の情報量が、相手とマッチングする数につながるという。同社のWebサービス「ゼクシィ縁結び」では、相手のプロフィール項目や自己紹介文、顔写真をチェックし、気になった場合は「いいね!」を付けられる。相手からも「いいね!」が返ってくるとマッチングが成立し、メッセージのやりとりが可能になる仕組みだ。

 このプロフィール項目などの情報開示が多いほど、マッチングの量と質が向上し、オンラインでの出会いが結婚に結び付く可能性が高くなる。ゼクシィ縁結びの調査によれば、プロフィール項目を全て記入している場合は、そうでない人の1.5倍の「いいね!」を獲得した(※)。

(※)ゼクシィ縁結び調べ(2017年10月)。20万2899人が対象

 写真も複数枚公開すると、1枚の場合と比べて2.4倍の「いいね!」を取得できるという調査結果が出た。女性視点で考えると、相手の男性が仕事・プライベートそれぞれで、どんな顔・表情をしているかが分かると興味を持つというデータもあるそうだ。例えば、スーツ姿で飲み会に出席したときの写真、趣味で野球をしているときの写真、ペットと一緒に撮った写真など、より深く相手の情報が分かるものが望ましいようだ。

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 そうした仕組みによって恋愛のプロセスも変化。婚活サービスでは、出会える人数が桁違いに増えた分、互いに「いいね!」を送ってマッチングする相手も数人〜数百人に上るという。そこからメッセージのやりとりしたり、実際に出会ったりする「トライアルデート」期間に入る。マッチング前の“お見せ合い”で得た情報以上に、より深く相手のことを知った上で交際に至るというわけだ。

photo 恋愛プロセスも変化。“お見せ合い”によって気になる相手に「いいね!」を送り、数人〜数百人とマッチング(同社では「相思相Like」な関係と呼んでいる)。その中から数人〜数十人と「トライアルデート」を経て恋人を探す

 桜井さんは、こんな“お見せ合い婚”の事例を紹介する。ある女性は、離婚歴あり、シングルマザーという情報を、婚活サイト上で初めから公開。相手の男性は、彼女がシングルマザーであることを恥じず、堂々としている点に魅力を感じ、初めて出会ったときも子どもと一緒だったという。

 また、婚活アプリで人生初の恋人ができたという別の男性は、プロフィール項目に文字数上限いっぱいに情報を記入。プロフィールを改善するとマッチングの数が上がると分かり、300回ほど書き直したという。その結果、開始から1年間で70人と出会い、初の彼女を射止めたそうだ。

 昔はお見合い結婚、近年は職場や学校などオフラインでの結婚が当たり前だったかもしれない。だが今どきの婚活世代は、オンラインでの出会いに抵抗がなく、恋人に「自分に合う」ことを条件として求めている。桜井さんは「オンラインの“お見せ合い婚”が増え、減少傾向にある婚姻組数がV字回復する可能性もある」と強調した。

ゼクシィ縁結びとは?

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提供:株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
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