分析人材を育てる! プログラミング未経験者でも使える、データ分析ツールの正体社内に広がる分析の輪(1)

» 2020年01月08日 10時00分 公開
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 社内に眠る膨大なデータの活用は、企業にとって喫緊の課題だ。データを扱う業務は複雑化しており、データの準備から分析までの作業を網羅できるような分析人材は不足している。

 しかし、データサイエンティスト不足に悩みながらも、着実にデータ活用を進めている企業も存在する。そんな悩める企業を支援するのが、プログラミング不要でデータの前処理や分析業務を行えるGUIツール「nehan」を提供するベンチャー企業のnehanだ。本連載では、業務を変革した分析初心者やデータサイエンティストたちに、nehanを使うことでどのような効果を得られたのかを聞いていく。

 今回は2019年10月からnehanを導入し、ECサイトのデータ分析業務をほぼ1人で担当しているという、LIXIL住生活ソリューションの波田野夏枝さん(オンライン推進部 データマーケティンググループ チームリーダー)に、自社の分析業務をどのように変革していったのかを聞いた。

左からnehanの清水健吾さん、同社の中原誠社長、LIXIL住生活ソリューションの波田野夏枝さん(オンライン推進部 データマーケティンググループ チームリーダー)

プログラミング不要、直感的な操作に魅力

 LIXILグループのLIXIL住生活ソリューションは、トイレ用品やキッチン用品など、住生活用品を販売するECサイト(LIXILオンラインショップ)を運営している。これまでは社員の経験と勘を頼りに「この商品を買った人は、この商品も買うだろう」と、会員向けにダイレクトメールを送ったり、キャンペーンを実施したりしていたという。

 しかし、住生活用品は買い替えのスパンが長いため、機会損失があると大きな痛手になる。これまで自社で蓄積してきた膨大な顧客データを活用しきれていなかったこともあり、同社は19年1月にデータマーケティンググループを新設。波田野さんがチームリーダーに就任し、ゼロからデータ分析に取り組むことになった。

波田野さん

 当初、データ分析については「何も手を付けられていない状態」だったという。

 「Googleアナリティクス等でコンバージョンや流入状況は見ていましたが、お客さまがなぜその商品を購入したのかまでは分かりません。やっていることは分析というより、単なるデータの観察でした。私は長くリピートしてくれているお客さまがどれだけいるのか知りたかったのですが、それすら分からなかったんです」

 Excelを使うのが得意だった波田野さんは、まずはExcelでデータの傾向を見ようとしたが、すぐに無理だと気付いた。

 「一定期間の注文データだけで数十万行あるので、とてもExcelでは処理しきれませんでした。データを加工しようとしても、すぐにExcelが固まって動かなくなってしまうんです」と波田野さん。分析ツールを探す中で、nehanに出合った。

 プログラミング未経験の波田野さんは、「Excelを使える人はたくさんいると思いますが、プログラミングができる人となると途端に数が少なくなるんです。勉強する時間も掛かりますし」と指摘。コードを書く必要がないという理由でnehanを選んだ。

 他のツールも検討したが、BIツールは自社システムとの連携を前提としたり、カスタマイズの自由度が低かったりするものが多く、素早くPDCAを回すのに不向きなことから導入を見送った。

 波田野さんは「nehanは、ノードをつなげるだけで感覚的に分析業務を実行できるので、すごく楽なんです。使いやすさだけでなく、操作画面の分かりやすさ、処理の速さも魅力で、さくさく動きます」と説明する。

 nehanは、プログラミング不要でデータの前処理、分析、結果の可視化などができるツール。データ分析の現場で使われる「Python」や「R」などのプログラミング言語やSQLの操作は不要で、あらかじめ用意されたノードをつなぎ合わせるだけで、統計解析や機械学習を実行できる。特に時間が掛かりがちなデータの前処理を省力化するため、データの加工、集計、結合などに関する豊富なメニューを用意している。

プログラミング不要でデータ分析

 当初、悩んでいた波田野さんにデータ分析のアドバイスをしたのは、nehanの清水健吾さん。清水さんは「波田野さんとは前職時代から密にやり取りをしていたので、データ分析の素養があることが分かっていました。頭の中でどうデータを扱うかはイメージできていたので、それを実現する方法としてnehanを提案しました」と振り返る。

 8月にトライアルでnehanを導入してから、波田野さんの“データ分析人生”は大きく変化した。

「仮説が浮かび、妄想が膨らむ」 想定外の効果

 nehan導入後は当初の目的通り、会員のアクティブ率やサイトの再訪率、売れ筋商品などを分析した。分析した結果を基に、新しいキャンペーンを実施したり、その効果を測定したりと、徐々にPDCAがうまく回り出した。

 特に、これまでにやりたくてもできなかった施策ができるようになったのが大きいという。「nehanの分析から新しいチャレンジが生まれ、効果の測定も、データを基に、良かった、悪かったと判断できるようになりました。ぼやけていたものが少しずつクリアになってきているのを感じます」と波田野さん。「nehanを使っていると、いろいろな仮説が浮かんでくるんです。どんどん妄想が膨らんできて、それをすぐ試せるのは想定していなかったうれしい効果です。今の仕事のやりがいを生んでくれています」と笑う。

 チーム内でnehanを使いこなしているのは波田野さんだけだが、今後はデータ分析の輪を社内に広げていきたいという。チームメンバーに自身のノウハウを共有したところ、各メンバーがアイデアを出し合うなど、活発な議論が行われた。

 さらに「まだ多くのメンバーが、ボタンをポチッと押せば知りたいデータが出てくると思っていますが、最初はそれで良いと思います」と話す。まずはデータを基に会話をする文化を醸成することで、徐々に手を動かせる仲間を増やしていく考えだ。nehanは分析業務支援も行っており、今後も二人三脚でデータ活用を推進していくという。

 nehanは月額課金制で、波田野さんは「nehanは現在の業務を劇的に変える可能性を秘めています。導入コストに見合う効果は得られていると感じています」と説明した。

 今後は、ECサイト以外の顧客データの活用も検討する。LIXIL住生活ソリューションの山口毅統括部長(エンドユーザーソリューション統括部)は、「当社は、ECサイトだけでなく、はがき、電話、店舗などさまざまなチャネルでお客さまと接点があります。今後は分析対象のチャネルを広げることで、お客さまの声なき声をすくい上げたいと考えています」と展望を語った。

「データ分析は理屈じゃなく、体験から学ぶもの」

中原社長

 「データ分析業務は、目的に対して手段の習得に掛かるコストが高すぎるんです」と話すのは、nehanの中原誠社長だ。中原社長はさまざまな企業のデータを分析した経験を持ち、そこで得た知見を基にnehanを開発。データ分析の裾野を広げるために、プログラム未経験者でも使えるものに仕上げた。

 「データ分析は、まずデータを入れればこういう結果が出るんだという体験をしないと感覚がつかめません。しかし、第一歩のハードルが高すぎるため、分析人材が世の中に増えない、と考えています」と中原社長。「どの領域でも同じですが、失敗と成功を繰り返し、人は成長していきます。nehanは、第一歩はもちろん、そのサイクルを高速に体験することができるため、分析者の成長をかなえられるのです」と胸を張る。

 AIブームを受け、多くの企業がAIプロジェクトに取り組んでいるが、データを準備する泥臭い作業で挫折してしまう企業は少なくない。nehanを使うことで、本来時間を割くべき分析業務に集中できるようになる。

 中原社長は「理想は、社員一人一人が自由にデータにアクセスして、データドリブンな意思決定に生かせることですね。あらゆるビジネスの世界でデータサイエンスが使われるようになってほしいです」と語った。

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提供:株式会社nehan
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2020年2月8日