紆余曲折を経て「はじめの一歩」電子版“解禁” マガジン電子版でも連載へ
講談社は6月23日、「週刊少年マガジン」の看板連載「はじめの一歩」の電子版を発売すると発表した。7月1日から講談社が取引している全ての電子書店でコミックスを販売する他、週刊少年マガジン電子版でも31号以降にはじめの一歩を掲載する。
作者の森川ジョージさんは当初漫画のデジタル化に疑問を抱き、2015年にマガジンの電子版を創刊した際に掲載を許可しなかった。コミックスも一度は電子書籍として販売したが配信を中止した。
当時、森川さんは自身のTwitterアカウントで「時代と状況がもっと変われば気持ちも変わる可能性もあるしこちらから電子化をお願いすることもあるかもしれません。しかしまだまだ出版社との話し合いと僕自身の勉強が足りません。電子も少年マガジンだということは理解しているし応援しています」と説明している。
しかし今年1月、緊急事態宣言の発令を受け、講談社の漫画アプリ「マガポケ」で単行本1巻から60巻まで(後に61巻追加)を無料公開した。連載31年で初のアプリ掲載と無料施策。講談社は「新型コロナウイルス感染症の影響で家族や友人に会えない人、体調を崩して療養先から出られない人、いま元気を失っている人に漫画を読んで元気を出してもらおうという作家の発案で始まった」とした。
無料公開は注目を集め、緊急事態宣言の延長もあって公開期間を2度延長。読者の要望に応える形でストーリー上の区切りが良い61巻を追加公開した。
講談社が電子版の“解禁”を発表した6月23日、森川さんは「何度か電子にしているように自分はデジタル嫌いではありません。納得のいかないことが多少ありまして長い間考えてしまっていました。講談社さんから懇切丁寧な説明があり今回契約に至りました。今後は紙も電子もよろしくお願いいたします」と経緯を説明。ファンから「大きな一歩」と声援が飛んだ。
はじめの一歩は、1989年に週刊少年マガジンで連載を始めた人気漫画。いじめられっ子だった幕之内一歩がひょんなことからボクシングに出会い、仲間やライバルとの戦いを通じて成長する姿を描く。コミックスの発行部数は累計9600万部を超え(2019年時点)、6月17日に最新131巻を発売した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「命の砂時計」連呼のGMO会見──熊谷代表の発言にXではツッコミ続出
-
2
GMO熊谷代表、涙の謝罪会見でも“熊谷節”さく裂──「31年間、もうけるという言葉は使ったことがない」
-
3
GMO熊谷代表、会見で改めて謝罪 SNS投稿巡り「配慮が欠けていた」
-
4
ロゴ画像用の公開領域に顧客ファイルも保存 GMO系シングルサインオン、4.5万人分漏えい
-
5
アットコスメ、会員約300万人分の情報漏えい 不正アクセスで
-
6
ニコニコレンタカー、免許証画像の事前登録を廃止 保存済み画像も全削除 サイバー攻撃の増加受け
-
7
「楽天銀行から数百万が勝手に移動」「残高が0に」……楽天証券のシステム不具合、連休中に発生
-
8
総務省、GMO攻撃者サイトの「ブロッキング」を通信各社に要請 報道
-
9
渦中のGMO、熊谷代表の発信は“火に油”か? 「経営トップが自ら広報」の功罪
-
10
楽天証券、顧客情報362件が漏えいか NTTデータ委託先に不正アクセス
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR