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» 2021年07月08日 10時00分 公開

高速・大容量だけではない! KDDIがビジョンを描く「5G×ビジネス」の新時代5G搭載!“ARM版Windows 10”特集 第三弾

[PR/ITmedia]
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 日本HPがARM64ベースの統合チップ「Qualcomm® Snapdragon™ 8cx Gen 2 5G Compute Platform」を採用したノートPC「HP Elite Folio」の国内販売を始める。同テクノロジーを採用した製品はまだ少ない。いち早く新しい製品を投入することに、PCメーカーとしてどのような狙いがあるのか。HP Elite Folioが築く新しい市場とその立ち位置について、この製品に搭載されているテクノロジーの鍵を握る主要企業に話を伺った。

photo KDDI サービス企画開発本部 5G・IoTサービス企画 ビジネス開発グループリーダー 大川祥一氏
photo KDDI サービス企画開発本部 5G・IoTサービス企画 デバイスグループ マネージャー 古閑裕朗氏

5G時代の到来はすぐそこへ

 5G時代を築くための最先端を走り続けるKDDI。都心部などを中心に実用段階へ入っている5Gネットワークは、IT業界のみならず、日本全体にとっても今後の重要な社会インフラとして大きく期待されている。その理由は、モバイルネットワークの使われ方がこれまで以上に多様化の一途を辿っているからだ。

 「コロナ禍に入ってから、端末あたりのトラフィックは増加傾向にあります。以前とはずいぶん使われ方も変わっています」と古閑氏。今は“固定された場所で働く”という常識が覆されつつある。モバイル端末単体での接続だけではなく、スマートフォンによるテザリングや内蔵SIMを使ってPCをモバイルネットワークに接続する──テレワーク主体となったコロナ禍以降は、そんな状況が盛んに行われるようになった。

 「携帯電話のトラフィックのピークは大体夜間にあるのですが、コロナ禍で在宅勤務やテレワークが増えたことで、昼間のトラフィックを若干押し上げています」と古閑氏は説明する。同時にVPN回線の増強や新規の申し込みも一時急増したという。

 トラフィックの増加や、アクセスが集中する時間の変化、そしてVPN利用者の増加など、ネットワークの利用は日々変化しながら拡大を続けている。

 そんな中、やはり5Gへの期待は大きくなる。現在は提供エリアが限られているが、大川氏はこれからの計画を次のように話す。

 「2021年度末までに約5万局の基地局整備を予定しています。現在はNSA(Non-stand-alone:既存のLTE設備と5G設備を組み合わせた)構成ですが、今後はSA(stand-alone:5G設備のみ)構成となり、以降は本格的な展開となる予定です。人口カバー率としては2022年春に90%到達が目標です」(大川氏)

5Gで私たちのビジネスシーンはどう変わる?

 5Gの活用が見込まれている事例として、IoTや自動運転といった先端分野が数多くニュースとなっているが、私たちの身近にあるビジネスシーンにおいて注目される大きな変革はどのようなものか。一番体感しやすいのは、高速大容量の通信をケーブルレスで実現できるようになることだという。ケーブルレスを実現する既存の技術としてWi-Fiも挙げられるが、5Gの優位性を大川氏は次のように説明する。

 「ケーブルから解放される──意外と大きいメリットではないでしょうか。特に5Gは干渉が起こりづらく、例えば工場の中だとさまざまな機械から発生する電波が交錯してWi-Fiが不安定になるケースもあるのですが、そういった場所でも5Gなら安定する可能性は高いでしょう」(大川氏)

 オフィスにおいてもそういった現象が起こるようなケースで5Gは有効だという。具体例として、この安定性を利用して映像制作会社などがリモートプロダクションに利用する用途も見込まれている。「カメラを現場に入れるところまではこれまで通りですが、通常はPCを持ち込んで複数の映像をコントロールしています。それが5Gを使えば遠隔地にあっても安定した環境で管理できるようになるので、業界では特に注目されています」(大川氏)

 他に一般的なビジネス向けのユースケースにはどのようなものが挙げられるか。大川氏は「“ネットワークスライシング”というテクノロジーもありますが、実現時期は5G設備がSA期になった頃を予定しております。現時点で注目度が高く、すでにいくつかの事例があるのは“MEC”を利用したソリューションです」と説明する。

 ネットワークスライシングとは、ネットワークリソースをサービスに応じて仮想的に分割して提供する仕組み。優先されるサービスがあればそこにリソースを大きく割り当てることもできるため、今後の実運用が期待されているテクノロジーだ。

 一方のMEC(Multi-access Edge Computing)は、インターネット経由でサーバへアクセスすると発生する遅延を解消する技術だ。処理を受け取るエッジサーバをユーザーに近い場所に配置することで実現する。

 「この技術は自動運転やIoTでの活用においてよく取り上げられますが、ビジネス視点のユースケースとしては『AWS Wavelength』というサービスがあります」(大川氏)

photo 5GによるMECの概念について説明する大川氏

5GならではのMEC活用事例も増加中

 AWS Wavelengthは、これまでAWSを利用するために同サーバまでインターネットを経由してアクセスしていたものを、KDDIのコアネットワーク設備内に設置されたAWS Wavelengthがユーザーにより近い場所で処理を実行することで超低遅延を実現するサービスだ。

 「すでにAWSをご利用いただいているユーザーの方は、現在と全く同じ感覚で操作できます。レスポンスはこれまでよりも良好で、より実用的なシステムが構築できるようになると思います。例えば、AR(Augmented Reality:拡張現実)をご利用になる場合、システムとして低遅延が必要になりますが、今後はMEC側のGPUサーバでレンダリングを行って映像を配信するという選択肢ができ、これによりパフォーマンスがそれほど高くないデバイスでも実行できます。より多数の利用者にARのメリットを届けられるでしょう」(大川氏)

photo AWS Wavelengthでは超低遅延環境でAWSが運用できる

 この場合、AWSを操作する端末にもパフォーマンスは要求されない。HP Elite Folio(以下、Folio)のように5Gとの親和性が高く、常時接続による長時間駆動が期待できるデバイスなら、場所を選ばず、いつでもAWSをコントロールできる専用端末とすることもできる。実装するアプリケーションやサービスの種類によってさまざまな可能性を秘めており、アイデア次第でビジネスを大きく変革することができるソリューションだといえる。

 「他にもリテールで注目されているのがXR空間の利用です。この分野では日本の購買行動の90%がリアル店舗のものという現実があり、ECがあまり求められていませんでした。そこで考えられたのが5Gの特長を生かしたXR空間の利用というわけです」(大川氏)

photo リアルの良さと仮想空間のメリットを結び付けるXR空間活用

 簡単に説明するとネットワークの中に仮想空間を作り、その中で販売会社は顧客に対してCGを使ってプレゼンをして顧客の購買意欲向上と顧客満足度を向上させる取り組みとなる。顧客はこちらにもMECを活用することでFolioはもちろん、スマートフォンやタブレットからでもアクセスできて魅力的な商品説明が受け取れる。リアル店舗とECの良い部分がさらに明確になるようなイメージだ。

 「仮想空間の利用は、これまではゲーミングPCのような強力なグラフィックスを持つハイパフォーマンスなスペックが必要でしたが、5GとMECによって端末を選ばず気軽にXR空間の利用ができるようになります」と大川氏は説明する。今後は5Gの普及と共に、このようなアイデアが次々と実現していくと思うと、近未来のビジネスシーンがどのように変化していくのか非常に楽しみだ。

KDDIから見たFolioへの期待

 KDDIは5Gとの親和性が高いARM版Windowsを搭載するFolioにどのような期待を持っているのか。古閑氏は「コロナ禍や大型国際スポーツイベントの国内開催などに促されたワークスタイルの変革は必ずしも一過性のものではないと考えています。アフターコロナの時代には5Gもありますし、ARM版Windowsを搭載するFolioもあります。起動も早く、クラウドサービスにすぐにつながり、バッテリーも長持ちする。Folioとクアルコム様のSnapdragonがコンセプトとしている『Always Connected』という考え方は、今後とても重要になってくると思います」と語る。

 古閑氏が一番気に入っている点は、常時接続時における低消費電力性能の高さにあるという。「LTEはWi-Fiと比較して消費電力も多く、広帯域を使う5Gになればさらに増えます。プロセッサと通信機能が統合されたSnapdragonはパフォーマンスと比較して消費電力が少ない特長を持っています。5Gの時代になれば、さらにその真価を発揮するはずです。デバイスのプラットフォーム自体に低消費電力性が備わっていることは、ユーザーにはもちろん、通信サービスを提供する側にとっても心強いです」(古閑氏)

 また「HP Elite Folio 5G」で、KDDIの「Closed Packet Access」「KDDI Flex Remote Access」「KDDI EMM powered by VMware Workspace ONE」といった閉域網サービスやEMMがLTE環境下と変わらず利用できることは、クアルコムの動作試験などを通じて確認されている。古閑氏は「在宅勤務・テレワークでのセキュリティ確保は、お客さまがとりわけ気にされる点ですので、ご安心頂ける一つの材料だと思います」と付け加えた。

 「5G時代のMEC関連サービスをフル活用するにはPCが必要になります。アフターコロナの時代になれば、5Gが使える地域もさらに拡大しているはずですし、5Gの特長を生かしたリアルとバーチャルをハイブリッドにしたようなビジネスも生まれてくると期待しています。そんな時代と相性のよいFolioの動向にも注目したいですね」(大川氏)

 KDDIの取り組みによって5Gの時代がいよいよ迫っている。近未来の動向を見据えて今からしっかり準備をしていきたい。

この記事は日本HPの協力のもと、ITmedia NEWS編集部で一部編集したものです。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2021年7月19日