老舗企業の情シス担当が「別世界」と語る、日本HPの“スナドラ”搭載ノートPCの魅力とは?

» 2021年12月09日 10時00分 公開
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 Web会議が続くとPCのバッテリーを激しく消耗する、外出先でPCを使うときインターネット接続に苦労する――。コロナ禍でテレワークが普及し、ノートPCを使う機会が増えた一方で、こうした課題に直面する企業やビジネスパーソンは多いだろう。

 このようなテレワークの課題を解決するための、日本HPの新たな提案がノートPC「HP Elite Folio」だ。最大の特長はスマートフォンなどで採用されるARMベースのクアルコム製SoC「Snapdragon」を搭載し、OSにはARM版Windows 10を採用しているところだ。バッテリーの駆動時間を向上させ、インターネットへの常時接続を前提にした設計になっている。

 しかし、多くのPCに使われるx86ベースのマシンとの違いなどが分かりづらいことから、ARM版のメリットや使い勝手がイメージしづらく、HP Elite Folioを積極的に選ぶ判断材料は少ないはずだ。

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 そこで今回は、冒頭で挙げたノートPCを使う際の課題に悩む企業の1社である、釣り具総合販売会社イシグロの情報システムを担う安藤和彦氏(情報企画部)にHP Elite Folioを試してもらい、いちユーザーとしての感想と、情シスの観点から意見を聞いた。インタビュー中には「昔には戻れなくなりそう」「別世界」という言葉も飛び出した。

photo インタビューに応じるイシグロの安藤和彦氏(情報企画部)

老舗企業の将来に必要なITシステム導入を期待された情シス部門長

 2022年に創業70年を迎えるイシグロは、静岡県と愛知県をメインに25店舗を展開する老舗の釣り具総合販売会社だ。従業員用PCなどからの社内ネットワークへの接続はVPNで管理をしており、ゼロトラスト型のセキュリティツールを導入しながらテレワーク可能な態勢を整えている。

 同社の情報システム部門長を務める安藤氏の守備範囲は、社内の情報システムだけでなく、顧客向けのECシステムや社内ネットワーク、端末の管理など多岐にわたる。これまで製造業1社と製造小売業1社、小売業2社で情報システムの企画・開発・運用の経験があり、イシグロの将来に必要なITシステムを導入する役割を期待されて入社した。

 今回、安藤氏はHP Elite Folioを実際に試せるモニターキャンペーンを活用して早速業務で使った感想を教えてくれた。

約21時間駆動するバッテリー、5G対応――機動力が高いHP Elite Folio

 HP Elite Folioの特長はその機動力の高さにある。内蔵バッテリーはカタログスペックで約21.1時間の駆動が可能。Wi-Fi 6はもちろん、5G/4G LTEに対応しているため契約済みのSIMを使用すればWi-Fiの有無にかかわらず、どこでも場所を選ばずにネット接続できる。eSIMにも対応している。

 常時ネット接続/常時電源オンを想定した設計を支えるため、PCの頭脳とも呼べる統合チップには、クアルコムのパワフルなSoCを選択。ARM系のQualcomm Adreno GPUを搭載した、8コアで最大3.0GHzで動作する「Qualcomm Snapdragon 8cx Gen 2 5G」を採用している。

 単にノートPCとして使えるだけではない。13.5インチという小さなサイズながらも、キーボード全体を隠して付属のペン入力を楽にする「タブレットモード」と、動画視聴に合わせた「メディアモード」の3種類から使用場面に合わせて使い方を選べる。

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 この他にも、USB Power Deliveryに対応するUSB 3.1 Type-Cポートを搭載するなど、最新のノートPCとしての機能を十分に備えている。

 安藤氏はHP Elite Folioを試せるキャンペーンに応募した理由について「5G対応のSIMを利用できること、タブレット形式で使えること、この2つの機能を試したいと思って応募しました」と説明した。

 さらに安藤氏はイシグロの将来を見据えて、今後店舗数が増えたときに、店舗間を移動して仕事をするマネージャークラスの従業員がHP Elite Folioを使うことを想定。社外から社内へのアクセスを検証する目的もあったと話す。

eSIM対応のHP Elite Folio 情シスの負担削減に

 スマホのように常時ネット接続するというコンセプトで作られたHP Elite Folio。安藤氏は使ってみた感想として「(移動するたびにWi-Fiへの接続や)スマホのテザリングなどを気にしないで使えるのは良いです。昔には戻れなくなりそう」と話した。

 加えて安藤氏は、社内のITリテラシーの観点からメリットを挙げた。「テザリングの使い方が分からない従業員もいます。何も気にせずいつでもネットにつなげられるので、情報システム部門としても説明する手間が減るため、楽になります」

 管理者の視点から、危機管理の面でもメリットを考えられるという。テザリングのためにスマホを用意する必要がないため「スマホの機器管理が必要なくなります。eSIM対応だからSIMの管理も不要で、管理サイドから見ても便利だと思います」と教えてくれた。

充電せずに1日保つバッテリー、思わぬメリットも

 さまざまな特長の中でも安藤氏が「ARMテクノロジーの一番良いところだと思う」と絶賛していたのがバッテリー保ちの良さだ。「持ち歩いてみてすごく助かったのは、駆動時間が長いことでした。電源につなげなくても余裕で10時間以上使えました」と語る。もともと店舗を移動して仕事をする従業員の使用を想定していたため、大きなメリットだろう。

 電源ケーブルを持ち歩く必要がないという便利さに気付いたのは、実際に使ってみてからだった。「電源ケーブルもカバンの中の場所を取るし、結構な重さになります。それを持ち歩かなくていいので細かいストレスがなくなりました」(安藤氏)

 その他には「普通のノートPCであればWeb会議を2時間やるとバッテリーが切れてしまいますが、HP Elite Folioならその心配がなくなる」(安藤氏)と体験を交えて話した。

photo HP Elite Folioを使う様子

タブレットモードは少し重いが、筐体自体の満足感は高い

 HP Elite Folioは「ノートPCモード」に加えてタブレットモードとメディアモードの3種類を使える。メディアモードはタッチパッド以外を隠して使う、プレゼンテーションなどに最適なモードだ。安藤氏が試してみたところ「社内での少人数の打ち合わせ時に、わざわざプロジェクターを用意せず画面を見ながら話せるため使いやすかった」(安藤氏)という。

photo メディアモードでHP Elite Folioを操作する様子

 タブレットモードについて、安藤氏はHP Elite Folioを導入した際に売り場内で画像を見ながら商品説明をするといったシーンを想定していた。しかし約1.3kgという重量は片手で持って作業するのは少し重いと感じたという。

 ただし安藤氏は情シスの観点から、重量の軽いiPadやAndroid端末などを使うとなると「管理するOSが増えて工数もかさむため、Windows以外のOSを使わずに済むのが理想です」と補足した。

 その他、安藤氏は「キーボードについてもタッチがいいし、それほどタイピング音がしないのでカフェでも使うことができそう」とも話し、全体的には筐体自体の満足感も高かったようだ。

ARM版Windows 10は「SaaSメインの業務なら勝ち目がある」

 イシグロのネットワークには約200台の従業員用PCや25店舗で利用している60台のPOS端末を接続しており、各拠点とPOS端末についてはVPNを経由したクローズドな形での接続となっている。現在は一部を除きクラウドサービスへの移行を計画している。

 同社では今後2年以内に現行のバックオフィス系システムをSaaS環境に移行する予定だ。そして最終的には5年以内に、社内の基幹システムなどもできる限りパブリッククラウドでの運用を目指す。

 こうした背景から、HP Elite Folioを試して社外から社内へのアクセスを検証する目的もあった。しかしVPNツールとモバイル端末を管理するMDM(Mobile Device Management)ツールがARM版Windowsに対応しておらず、効果を検証できなかったことが残念だと話していた。

 Microsoft Officeなど一般的なアプリはARM版に対応しているバージョンを提供しているが、未対応のアプリもある。ただし日本HPやクアルコムは未対応のアプリの対応を進めると説明しており、今後に期待したい。

 安藤氏は「一部の特殊なアプリは動かないですが、SaaS型サービスを使う業務なら十分に使えます」と太鼓判を押した。

仕事上の細かなストレス削減 「便利さを知ってしまうと元に戻れない」

 安藤氏はHP Elite Folioに総合的に満足しているという。特に使い勝手の点をインタビューの最後まで強調していた。「スマホのテザリングでネット接続する煩わしさがほとんどないのは別世界です。こうした使い勝手が細かな仕事上のストレスになるため、(解決できれば)生産性が上がるし、業務コストにも影響してくる。便利さを知ってしまうと元には戻れない。例えるならウォシュレットのトイレを使うとそれ以前に戻れなくなるという感じです」(安藤氏)

 全体的なパフォーマンスに優れていることを評価する安藤氏だが、企業に導入する際に課題となるのは、やはり価格だ。安藤氏は「価格が高めなので本部のバイヤーなど、限られた人への提供となるかもしれない」とし、「PCで何をするのかが決まっている経営層が利用することを考えると、使いやすいかもしれない」と補足した。

 今後は業務を行うときに今までに増してSaaSを使うシーンも増えていくことだろう。そのとき業務を支える大きな力となるのが稼働時間の長さだ。またeSIM対応でいつでもネット接続できるのは、ビジネスパーソン/情シス担当どちらにとっても見逃せないメリットだ。テレワークなど場所を選ばない働き方や、業務システムをクラウド移行するなど新しいITシステムの構築が進む企業をサポートできるマシンがHP Elite Folioといえるだろう。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2021年12月15日