G-SHOCKをメジャーアップデートする? 「GA-B001」が開いた“サイバー空間への扉” 腕時計の新たな価値に迫る

カシオ計算機は2022年9月23日に、G-SHOCKの新モデル「GA-B001」を発売する。そのコンセプトは「サイバー空間のゲートを開く鍵」だ。これまでにない価値を備えた新モデルの魅力に迫る。

» 2022年08月30日 10時00分 公開
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 世界中に多数のエンスージアスト(熱狂的な支持者)を持つカシオ計算機(以下、カシオ)の「G-SHOCK」がいま、異次元への扉を開けようとしている。9月23日に発売する新モデル「GA-B001」では、従来のG-SHOCKシリーズとは一線を画す新機軸を打ち出した。

 そのコンセプトを端的に表すと「サイバー空間のゲートを開く鍵」だ。まずはその全体像を見てほしい。これまでにない“サイバー感”を感じられるはずだ。そもそもGA-B001は、若者向けの定番ラインに当たる。G-SHOCKのタフネスさはそのままに、未来をリードする若いデジタル世代に向けた腕時計に仕上げた。

photo GA-B001のカラーバリエーションは4種類ある

コンセプトへの思い 「モノの格好良さだけでなく、体験の価値も加えたい」

 GA-B001のコンセプトは、腕時計にしてはあまりにも唐突に思える。しかし、これはデジタル化が進む中で腕時計が提供できる価値とユーザー体験を改めて見直すものであり、同時にカシオが進む新たな道への入り口でもある。

photo カシオの井ノ本脩さん(技術本部 企画開発統轄部 企画部)

 「若い世代をターゲットにしたベーシックモデルにおける新しい価値とは何か、ということを2年前から考えてきました。従来のタフネスといった『モノの価値』に加えて、『コトの価値』を加えられないかと思案した結果、今回のコンセプトが生まれました」――カシオの井ノ本脩さん(技術本部 企画開発統轄部 企画部)はこう説明する。

 井ノ本さんは、GA-B001のメインユーザーとして想定しているミレニアル世代やZ世代のライフスタイルにヒントを得て、今回のコンセプトを開発した。

 ミレニアル世代より前の世代は、リアル空間での生活の割合が大きい。繁華街やショッピングモールに出掛ける、車やアクセサリーを買うといった「モノ消費」の占める割合が大きかった。G-SHOCKもそんな人たちに向けて、モノの凄さを打ち出していた。

 しかし、インターネットと一緒に成長してきた世代は「コト消費」を求める傾向にある。ゲームやSNSなどデジタル空間に慣れた彼らは、モノよりも機能や体験を重視するようになった。そんな世代に支持されるG-SHOCKの姿を突き詰めた結果が、GA-B001のコンセプトだ。

 「デジタルネイティブ世代は、リアルな空間とデジタルとの境がなくなっています。このGA-B001がその間をつなぐ役割を果たす、そんなコンセプトを描きました。モノの格好良さにとどまらず、体験の価値も加えていきます」(井ノ本さん)

サイバー空間への扉を表現するデザインの魅力

 サイバー空間のゲートを開く鍵というコンセプトを、GA-B001の特徴的なデザインとして随所に落とし込むため、細部にこだわって開発を行った。

 まず、ケースはあえて角張った形状を生む線形のデザインにした。これはSF映画に登場する宇宙船や基地の扉をイメージしている。

 さらに文字板の意匠にも凝った。目を引くのは時刻を表す丸型のインデックスだ。これはアナログのG-SHOCKとしてとても珍しい試みで、一般的な腕時計と比べても珍しいデザインになっている。従来の棒状のインデックスも試したがしっくりせず、丸型にすることでケースと合わせたときにコンセプトの世界観を引き立てられたと井ノ本さんは話す。

photo 線形のケースと丸型インデックスを合わせたデザイン

バンドとベゼルを一体化した新構造 その特長は

 見どころ満載のGA-B001だが、最大の特長は「バンド・ベゼル一体構造」だ。通常ならバンドとベゼルは別々に成型して、それを留め具でつなげて腕時計を組み上げる。しかしGA-B001はこの2つを1つにする、過去にない構造を取り入れた。

 構成としては、バンドとベゼルが融合したパーツでケースを上下から包み込む仕組みだ。時計の3時と9時の位置で半円形のベゼル部分を接合する。接合用のパーツはあえて目立つように配置して、ゲートのメカっぽさを演出した。

 「このデザインを実現するために、デザイナーと調整を重ねました」――井ノ本さんがこう明かすほど、GA-B001の中でもこだわったポイントだ。そのおかげで、これまでのG-SHOCKにはない目新しい個性を演出できた。

 このバンド・ベゼル一体構造はデザイン面で優れているだけではない。装着性という点でも実用的なメリットがある。ベゼルとバンドが別々の腕時計は、バンドを腕に巻いた際にどうしても曲がる位置がケース部分から遠くなるので、腕との間に隙間ができてしまう。しかし一体構造にすることで、バンドが曲がる位置が時計の中心に寄り、腕にフィットするよう配慮している。

photo バンドとベゼルを一体化し、ケースを上下から包むような構成にした
photo 装着した状態

目新しさ満載の文字板に見る、尽きない開発陣のこだわり

 全体的な特長を知ったところで、改めて文字板に目を向けたい。GA-B001を最初に見たときから気になっていたのが、9時側にあるスリット状のパーツだ。他の時計では見かけないが、どのような機能なのか。

 これは対応するスマートフォンアプリに届いたお知らせ(アプリインフォメーション)を知らせる機能だと井ノ本さんが教えてくれた。アプリ「CASIO WATCHES」からのお知らせがあると、スリット部分が回転して平行線の模様が現れる仕掛けだ。さらにスリット上部の矢印が「INFO」マークを指してユーザーに知らせてくれる。役立つ機能と目を引くデザインを合わせたものだ。

photo 9時の位置にあるスリット状のパーツ

 開発陣によるGA-B001へのこだわりは尽きない。ボタン一つ取っても創意工夫を凝らしている。全部で4つあるボタンのうち、右上のライトボタンだけ形状を変えた。一番押す回数が多いライトボタンに変化を持たせることで、サイバー空間のゲートを開けるボタンをイメージしている。

 「暗がりでライトを点けると、闇の中に丸型インデックスの文字板が浮かび上がり、異空間への想像力をかき立ててくれます」(井ノ本さん)

photo GA-B001を構成するパーツ。どれも開発陣がこだわった一品ばかりだ

バンドのカラーグラデーションを実現した挑戦

 文字板だけでもGA-B001の魅力は尽きないが、時計の第一印象を左右する色についてもポイントがたくさんある。カラーバリエーションは4種類を用意した。

 GA-B001-1A(ブラック)は、ロボットやサイボーグをほうふつとさせつつもG-SHOCKらしい安定した黒色をしている。GA-B001-4A(レッド)は新たに開発した赤色だ。過去のG-SHOCKで使っていた赤より鮮やかな色を採用し、異空間へワープするときの閃光をイメージした。

 そして今回チャレンジングな試みを成功させたのが、スケルトンカラーのGA-B001G-1A(ブラック×レッド)とGA-B001G-2A(ブラック×ブルー)だ。ベルト部分にグラデーションを施しているのが特長だ。グラデーションの境界や透け具合のバランスについて関係各所と調整を重ねて、腕時計のコンセプトを実直に表す色合いを実現した。

photo 左からGA-B001G-1A(ブラック×レッド)、GA-B001G-2A(ブラック×ブルー)、GA-B001-4A(レッド)

 これらの魅力的な色合いは、GA-B001と同時発売のモデル「DW-B5600G」も採用している。こちらは往年の角型ケースを主軸にしており、デザイン的にはコンサバティブなG-SHOCKが好みだが、カラーでは攻めたいといったユーザーにうってつけだ。

photo 左からDW-B5600G-7、DW-B5600G-2、DW-B5600G-1

GA-B001がリアルとデジタルをつなぐ鍵になる

 ここまでデザイン面について紹介してきた。ここでGA-B001のコンセプトを思い出してほしい。そう、サイバー空間のゲートを開く鍵だ。外見からはサイバー感が出ているが、「鍵」とまではいえない――そう思った読者もいるだろう。

 そんなことはない。カシオは、GA-B001を本当にリアルとデジタルをつなげる鍵にしてしまった。それを可能にしたのが、GA-B001の Bluetooth®搭載モジュールだ。

「カシオとの接点を持ちたい」そんなユーザーの声に応える新機能「アプリインフォメーション」

 対応アプリCASIO WATCHESとBluetooth®接続を行うモバイルリンク機能により、さまざまなことが可能になった。これまでは自動時刻修正や時計の機能設定に使っていたが、GA-B001では時計のユーザビリティ向上という機能価値に加え、カシオがユーザーへ発信する新着情報を時計で“お知らせ”する「アプリインフォメーション」を新たに搭載した。これにより、G-SHOCKやカシオとユーザーがつながる新たな「コト」への体験の価値を上乗せした。

photo カシオの菅野直樹さん(技術本部 企画開発統轄部 企画部)

 「これまでカシオとユーザーの接点は腕時計を購入するタイミングがメインで、それ以降にコミュニケーションを取れるタイミングは多くはありませんでした。しかしユーザーから話を聞くと『カシオの情報をもっと知りたい』『カシオとつながって特別な情報を得たい』との声がありました。その期待に応えられる方法はないかと考えたのが、アプリのお知らせを時計で受け取るアプリインフォメーションです」――カシオの菅野直樹さん(技術本部 企画開発統轄部 企画部 )はこう振り替える。

 この機能では、G-SHOCKの最新情報や特典をCASIO WATCHESに向けて配信する。そのお知らせをGA-B001が受け取ると、文字板の9時側にあるスリットで知らせる。さらに3時の位置にある液晶にアイコンを表示することで、コンセプトを見事に体現してみせた。届くアプリインフォメーションのカテゴリーによってアイコンが変わるので、どんな種類の情報が届いたか時計で判別できる。

photo アプリインフォメーション受信時の表示。お知らせがあると、スリット部分が回転してINFOを指し、平行線の模様が現れる。また液晶に「APP」が表示される

ユーザーに楽しんでいただける限定コンテンツを計画中

 アプリインフォメーションを導入した目的は、ユーザーとの接点を増やしてファンに楽しんでもらうことだ。そのために、購入したユーザー向けの限定コンテンツの用意を計画している。

 その一つが、G-SHOCKをはじめ数々のカシオ製品を生み出してきた羽村技術センターの内部を巡る「DIGITAL TOUR」だ。品質試験を行う実験室などG-SHOCKの魅力を作り上げてきた現場を、実際に見学しているかのような没入感のあるコンテンツとして対応アプリCASIO WATCHES内で配信する。

 この他にも、ユーザーがつい見たくなるコンテンツのリリースを予定している。まさに時計を手に入れた人だけが使える、G-SHOCKのデジタル体験への扉の鍵になるわけだ。

photo DIGITAL TOURのコンテンツが配信されると、液晶のアプリインフォメーション枠にツアーの始まりを表現する「扉」のアイコンが現れる(掲載画像は扉アイコンの表示途中のもの)

GA-B001は、G-SHOCKのメジャーアップデートになる

 G-SHOCKは、初代モデルの伝説的な開発ストーリーと品質を背景に、グローバルに通用するブランド価値を確立し多くのファンを引き付けてきた。今回のGA-B001はそれに加えて、デジタルコンテンツとの融合という新境地を切り開いた。

 これまで数々のチャレンジを続けてきたG-SHOCKだが、GA-B001はG-SHOCKをメジャーアップデートするモデルになる。ここから先、カシオは新たな腕時計の価値と体験を提供するだろう。

 ユーザーとつながり、G-SHOCK体験への鍵となるGA-B001をぜひ手に取ってほしい。その魅力と、カシオが描くコンセプトを感じられるはずだ。

photo 熱い思いを語ってくれたカシオの井ノ本さんと菅野さん

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提供:カシオ計算機株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2022年9月29日