中世、冒険者は「鉱石」を羅針盤にした――その情熱を貴方の腕に “G-SHOCK”40周年記念モデルはカシオの“結晶”

中世、冒険者は「鉱石」を羅針盤代わりにした――こんなエピソードを基に、カシオ計算機は“G-SHOCK”40周年記念モデル「Adventurer’s Stone」を作り上げた。同モデルは「挑戦者を導きたい」とするコンセプトを実現したカシオの結晶だ。その魅力に迫る。

» 2023年01月16日 10時00分 公開
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 落としても壊れない腕時計を作る――1983年、当時は無謀と思われた試みに挑んだカシオ計算機(以下、カシオ)が作り上げたのが耐衝撃ウォッチ「G-SHOCK」だった。正確に時刻を示す精密機器でありながら、他にはない圧倒的なタフさが生まれた。

 そしてG-SHOCKの新しいモデルが登場する度に、ブランドのコンセプト「挑戦」「革新」を体現し続けてきた。角型の樹脂ボディーとデジタル表示を組み合わせた初代を皮切りに、ステンレスや18金を採用したフルメタルモデルや、円形の文字板に針を置いたアナログ型が登場するなどカシオはさまざまな挑戦をしている。

  そして2023年に迎えた40周年。カシオは記念モデルが「Adventurer’s Stone」を1月14日に世に送り出した。冒険者たちが羅針盤に使っていたとされる「鉱石」をモチーフにして、その輝きをメタルベゼルで表現した6モデルを展開する。

 実際の写真を見てほしい。鉱石のゴツゴツ感や輝きがベゼルや文字板に見事に収まっている。40周年という節目に、鉱石をモチーフにした意図はどこにあるのか。コンセプトを作り上げたカシオの井ノ本脩氏(技術本部 企画開発統轄部 企画部)に話を聞いた。

photo Adventurer’s Stoneの6モデル

挑戦者たちを導く「羅針盤」を身に着ける

 Adventurer’s Stoneのテーマは“挑戦”だ。このモデルには、そんな挑戦にまつわるストーリーが秘められている。舞台は中世の時代にさかのぼる。大海原に乗り出す冒険者たちに、進むべき針路を示していたのが羅針盤だ。太陽や星を使って方位や進路を判断する。その太陽が雲で隠れたとき、冒険者たちは鉱石を取り出して、微かな光が屈折する具合から太陽の位置を把握していたといわれている。

 「当時使われたといわれる鉱石のように『挑戦者たちを導いていく存在』としてG-SHOCKを身に着けてほしいという思いから、Adventurer’s Stoneが生まれました」(井ノ本氏)

 そもそも40年にわたるG-SHOCKの歴史は、G-SHOCKの生みの親である伊部菊雄氏の言葉を借りると「夢への挑戦の歴史」だった。伊部氏が大切にしていたのは「ネバーギブアップ」の精神で、G-SHOCKの根底に流れているのは「挑戦というマインド」だと井ノ本氏は話す。

photo カシオの井ノ本脩氏(技術本部 企画開発統轄部 企画部)

 40周年記念モデルを作るにあたって井ノ本氏がまず核にしたのも挑戦というコンセプトだった。そこからG-SHOCKのデザインに落とし込むためのテーマ選びが始まった。

 「G-SHOCKは、製造技術や構造設計の進化に合わせて新たな製品を生み出そうと挑戦を繰り返してきました。そんな挑戦心をブランドだけのものにするのではなく、身に着けるユーザーにも持ってもらいたいと願っています。そんな挑戦心をくすぐるようなモデルを目指しました」(井ノ本氏)

 その思いが「挑戦者」という人物像を描き出し、挑戦者たちを導く羅針盤というキーワードに結び付けて、鉱石というモチーフにたどり着いた。

鉱石の質感を表現 Adventurer’s Stoneの全モデルを紹介

 それでは、Adventurer’s Stoneの6モデルを詳しく見ていこう。モチーフとなった鉱石は3種類だ。鉱石は、見る角度によってさまざまな色のきらめきを見せる「サンストーン」、青い光が特徴的な「コーディエライト」、黒や金の神秘的な光を放つ「カルサイト」だ。

 これらの鉱石を表現する上で重要なのが、カシオ独自のデザイン技術「CMF」(カラー・マテリアル・フィニッシュ)だ。色と素材、仕上げの各工程で技巧を凝らしてコンセプトの表現を支えてきた。過去モデルでも活用されていたCMFだが、今回のAdventurer’s Stoneでは表現力に磨きがかかり、鉱石という独特なモチーフを見事に腕時計に落とし込んでいる。

photo 並べると鉱石から掘り出したかのような印象を受けるベゼル

サンストーンが題材「GM-5640GEM-1JR」 黒地×レインボーの“勝利の石”

 まずは、サンストーンをモチーフにしたモデル「GM-5640GEM-1JR」を紹介する。これはAdventurer’s Stoneの主な技術や表現技法を詰め込んだモデルなので、特長をつかむのに最適だ。

 サンストーンはその名から、太陽の光を連想させて“勝利をもたらす石”とされてきた。黒地にレインボーのカラーがきらめいており、鉱石に日光が当たって輝いているように見えるのが特徴的だ。

 このカラーは、まずベゼル全体をレインボーIP(イオンプレーティング:メッキ処理の一種)で塗り、次に一部をマスキングする。そしてブラックIPを加飾し、マスキングを剥がすといった複雑な工程で作っている。これにより、黒地の奥から虹色の光が漏れ出ているような表現を実現した。

 またベゼル部分はメタルを採用。独自技術で鍛造して凹凸を出すことで、鉱石の武骨さを腕時計の形に落とし込んだ。さらにサンストーンの透明感を演出するため、バンドをスケルトン仕様にしている。

photo サンストーンが題材のGM-5640GEM-1JR

コーディエライトが題材「GM-2140GEM-2AJR」 青色が美しい“道を示す石”

 Adventurer’s Stoneの中でも美しい青色が印象的なのが、“道を示す石”といわれるコーディエライトを基にしたモデル「GM-2140GEM-2AJR」だ。ベゼルにはブルーIPを施し、文字板は見る角度によって青色から青緑色まで変化する偏光ブルーの新色を採用。バンドは複数の色を合わせる混色成形技術で、岩肌が欠け、青い内側が露出したイメージを表現した。

 ベゼルのゴツゴツとした岩肌感を際立たせるため、ベースモデルである「GM-2100-1AJF」で使われているヘアライン加工と鍛造の「仕上げ分け」を実施している。

photo コーディエライトが題材のGM-2140GEM-2AJR

カルサイト原石が題材「GM-114GEM-1A9JR」 存在感が大きい“成功に導く石”

 岩肌感が圧倒的なモデル「GM-114GEM-1A9JR」は、“成功に導く石”とされるカルサイトの原石をモチーフにしている。Adventurer’s Stoneの中で最も大きく、存在感が強い。

 黒色×金色という豪快な色味は、ゴールドIPで塗ったベゼルの一部をマスキングし、ブラックIPを加飾する手法を使っている。ベゼルは鍛造で、バンドはホットスタンプ(箔押し)で凹凸感を出し、鉱石の荒々しさを表現した。「全面を金塗りにするのではなく、岩石の表面が砕けて中の鉱石が見える様子をうまく再現できました」(井ノ本氏)

 さらに細かく複雑な文字板に、緻密に黒と金を入れていくことでも、カルサイトの特徴を表している。

photo カルサイト原石が題材のGM-114GEM-1A9JR

紫カルサイトの原石が題材「GM-S114GEM-1A2JR」 小柄モデルで使いやすく

 カルサイトはさまざまな色を見せてくれる鉱石で、そのうち紫色の原石をモチーフにしたモデルが「GM-S114GEM-1A2JR」だ。バンドにパープルIPを施してマスキングし、グレーIPを加飾する一連の手順で、紫色の鉱石をデザインに落とし込んだ。

 ここまで紹介してきたモデルより一回り小柄なモデルなので、身軽に使える。

photo 紫カルサイトの原石が題材のGM-S114GEM-1A2JR

黄金色カルサイトが題材「GM-S2140GEM-9AJR」 角型フォルムが醸す親近感

 黄金色に輝くカルサイトがモチーフの「GM-S2140GEM-9AJR」は、G-SHOCKが代々受け継いできた角型のフォルムを踏襲していて、懐かしさや親近感を覚える。。小さめのモデルながら、鉱石の質感をしっかり表現すべく、ベゼルの鍛造やゴールドIPの加飾にこだわっている。

photo 黄金色カルサイトが題材のGM-S2140GEM-9AJR

透明なカルサイトが題材「GM-S5640GEM-7JR」 結晶に当たった光の屈折を表現

 透明なカルサイトを取り上げたモデル「GM-S5640GEM-7JR」は、鉱石の結晶に光が当たったときの光の屈折をイメージしている。これはレインボーIPを施した上からレーザーで模様を描くことで表現した。

 またバンドは、メタルベゼルのカラーデザインに合うスケルトン仕様にすることでカルサイトの透明感を出し、同時にホットスタンプで鉱石感も残した。

photo 透明なカルサイトが題材のGM-S5640GEM-7JR

全モデル共通 40周年記念のデザインを刻印

 6つのモデル全てに共通するのが、40周年記念のデザインだ。まずバックには米国のグラフィティアーティストであるエリック・ヘイズ氏が特別にデザインした記念ロゴを刻印している。また遊環(バンドの余剰部分を通しておくループ)には40周年を示す4つの星と「SINCE 1983」の文字を入れた。

photo 遊環とバックの刻印

太陽フレアを表現した「Flare Red」 夜でも挑戦者を導く仕掛け

 ここまで紹介してきたAdventurer’s Stoneは、実は40周年記念モデルの第2弾だ。第1弾は太陽フレアを表現した「Flare Red」で、22年に発売した。太陽と、その光を受ける鉱石や羅針盤のモチーフは、自らも挑戦者としてあり続けるG-SHOCKの40周年記念にふさわしいテーマだ。

 Flare Redは「MTG-B3000FR-1AJR」「GWG-2040FR-1AJR」の2モデルを展開している。どちらにも共通するのは、一目で太陽をイメージできる積層カーボンベゼルだ。赤やオレンジなど複数色を混ぜたマーブル模様で、太陽フレアやプロミネンスをほうふつとさせる。

 さらに積層カーボンには蓄光粒子を入れ込んでいる。昼と夜で異なる表情を見せるだけでなく、日中に集めた太陽光を暗闇で放つ仕掛けなので、太陽の輝きや情熱的なイメージをいつでも手にできると井ノ本氏は紹介した。

photo 太陽フレアを表現したFlare Red。左がMTG-B3000FR-1AJR、右がGWG-2040FR-1AJR

カシオ技術の結晶 挑戦者を鼓舞し導く「心のスイッチとして装着」

 G-SHOCKが挑戦し続けている姿をファンに示し、そのG-SHOCKが新たな挑戦者を鼓舞して針路を示すというストーリーを、モチーフからCMFなどの製造技術まであらゆる点で実現したAdventurer’s Stoneだ。そのテーマは、40周年記念モデルの第1弾として、太陽の輝きを手元に落とし込んだFlare Redにも通じる部分がある。

 「G-SHOCKなので耐久性は抜群で、どこへでも着けていけます。何かに挑戦したい、目の前の目標を達成したいというときに、心のスイッチとして、ぜひAdventurer’s Stoneを着けていただきたいです」(井ノ本氏)

 Adventurer’s Stoneは、カシオの技術を惜しげもなくつぎ込んで完成した結晶だ。その外観の美しさに加えて、ワクワクするようなストーリーが気分を盛り上げてくれる。ぜひ自身の腕に着けて、その魅力を存分に味わってみてはいかがだろうか。

photo “成功に導く石”であるカルサイトがモチーフのGM-114GEM-1A9JRを着けた様子

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提供:カシオ計算機株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2023年2月15日

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