情報のサイロ化を排除→IT環境の一元管理 SaaSでDXの“かかりつけ医”を手に入れよ

» 2023年01月18日 10時00分 公開
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 コロナ禍前のようにオフィスを構える形でのネットワークの仕組みを前提にできず、Web会議ツールなどを自宅から利用するなど、組織を取り巻く状況が大きく変化している。人的なリソースも足りず、トラブル時に必要な知識も専門性も不足している状況だ。

photo リバーベッドテクノロジーのダレン・ブレア氏(コンサルティングソリューションズアーキテクト)

 生産性を上げるためには「こうした状況を理解しやすく、解釈しやすい状況にしなくてはなりません」と米IT企業リバーベッドテクノロジーでエンジニアを務めるダレン・ブレア氏(コンサルティングソリューションズアーキテクト)は述べる。

 その“解釈しやすい状況”を現実にするために、インフラからアプリケーション、ネットワーク、そして組織で働く従業員のデバイスまでをエンドツーエンドで、全体を見ることができるようにする仕組みをリバーベッドテクノロジーは用意している。それが、2022年9月からSaaSとして提供している「Alluvio IQ」だ。あらゆる場所から上がってくる情報を人間が理解できる形に変換し、ダッシュボードで一元化。企業はネットワークの現状を把握するだけでなく、トラブル発生前にアクションを起こすインサイト(気付き)を得られる。

 Alluvio IQの狙いと概要について、ブレア氏の他、同社の佐々木匡氏(代表執行役社長)、東真樹子氏(シニアソリューションズエンジニア)に話を聞いた。

DXに必要な“かかりつけ医”として

 Alluvio IQの存在意義について、佐々木氏は人間の健康管理に例える。健康を維持するためには、心拍や呼吸、血糖などの数値が必要だ。体温を収集すれば熱があるかどうかを判断するのは簡単だ。しかし「それは従来のモニタリングに当たります。熱が出た原因を探るには、さまざまなデータを常時幅広く収集し、その相関をあらかじめ取っておく必要があります。そうしないと、対応に日数がかかり、コストもかかり、治療が遅くなってしまいます」と佐々木氏は述べる。

photo リバーベッドテクノロジーの佐々木匡氏(代表執行役社長)

 運用管理の本来あるべき姿は、直ちに正しい措置を取れるように日々情報を集め、すぐに判断できるインサイトを提供し、いざというときの治療に役立ててもらうことだ。組織のネットワークで情報を集め、トラブル時にもすぐに動ける下地を作ることで、MTTR(平均復旧時間)を短縮し、シフトレフト(工程の前倒し)できるようになる。

 DXにおける、企業の“かかりつけ医”を作る――これを、Alluvio IQが実現する。

「Alluvio IQ」ができること

 SaaSのAlluvio IQ、そしてリバーベッドテクノロジーが提供するAlluvioシリーズのソリューション群は企業が必要とするさまざまなデータを分析し、関連する情報を全てまとめ、ダッシュボードで可視化しインサイトとともに提供する。もちろん狙いは、リソースの節約、コストの削減、復旧時間の短縮だ。「Alluvio IQを使えば、熟練のエンジニアではなく、ジュニアレベルでも判断やアクションが可能となります。それこそが大きなメリットです」とブレア氏は述べる。

 特に注力しているのは、テレワークで浸透したWeb会議ツールにおけるインサイトだ。Microsoft TeamsやZoomなどのツールは、ネットワークの負荷の形を大きく変えた。自宅からこうしたツールを使い会議に参加しようとしたとき、うまくつながらない場合や安定した接続ができない場合があるが、これらのパフォーマンスをAlluvio IQで監視し、トラブルシューティングを行うことが可能だ。どの部分にボトルネックが発生し、何をすれば解消可能かがインサイトとして提供できる。

 トラブル発生時に問い合わせのメールや電話が従業員や顧客から来る前に、事前に情報が集まっている状態を作る。問題をよりプロアクティブに解決できるのだ。

脱・サイロ化の世界を作る

 「どの企業も監視ができるさまざまな仕組みを持っていますが、Alluvio IQはそれら全てをトータルで一元管理できるのが大きなポイントです」と東氏は述べる。これまでもネットワークベンダー/セキュリティベンダーのセールスポイントに「可視化」は含まれていたが、エンドポイントのデバイス監視、ネットワーク経路監視、アプリケーションの監視が可能だったとしても、それらが複数の個別製品により監視対象とされている場合、組織全体を見据えた対処は行えない。個別監視の縦割りでできることと、組織全体を監視対象とし協調してできることには大きな差がある。いま求められているのは、さまざまな対象物を一元管理できることだ。

 「これらの機器がサイロ化してしまうと、ライセンスコストが増え、サポートもそれぞれ切り分けなければなりません。Alluvio IQのメリットは一元管理で、1つのポータルで監視ができる点です。当社のようにインフラ全体のコンプリートビュー(全体像)を提供できる競合はいないと考えています」(東氏)

 Alluvio IQが提供するダッシュボードでは「デバイスがダウンしている」「ネットワークに影響が出ている」などの状況を可視化し、それがどれだけのユーザーにインパクトを与えているか、対処の優先度は高いかなどを一覧で表示する。該当するアプリケーション、影響を受けたロケーション数なども表示し、それに対する解決方法も同時に提供する。

photo Alluvio IQのダッシュボードで発生しているインシデントをドリルダウンしていく(クリックで拡大)

 Alluvio IQはあらかじめプリセットした「ランブック」(手順書)も用意し、インシデントが起きたとき、従業員や顧客からの問い合わせよりも先にAlluvio IQがそれを認識し、ランブックをもとにした情報収集を行う。集めた情報をもとに、問題の根幹となる要素を突き詰め、分析し、問題のあるアプリケーションや端末を特定することで、次に取るべきアクションを特定できる。サポートデスクからすると100人のユーザーからの問い合わせによるトラブルチケットを挙げる必要はない。1枚のチケットで、障害発生原因箇所の特定と影響を受けているユーザーを能動的に確認できる。

photo Alluvio IQの「ランブック」では、問題の調査に必要な情報の一覧を表示(クリックで拡大)

 「Alluvio IQは導入してすぐ使える“アウト・オブ・ザ・ボックス”(OOTB)のサービスです。利用したい組織はすぐに運用を始められます。インシデントの調査に何日もかける必要はなく、導入すれば難しい設定も不要。“スイッチオン”の感覚ですぐに使え、運用管理に必要な情報が得られるようになります」(ブレア氏)

photo リバーベッドテクノロジーの東真樹子氏(シニアソリューションズエンジニア)

 ランブックは標準設定しているものだけでなく、企業の実態に合わせた独自のものを設定することも可能だ。リスクを感じる部分に対し、カスタマイズしたランブックを適用できる。

 そして、他社の既存製品から上がってくる情報も、将来的にはAlluvio IQのランブックの中に組み込むことが可能になる予定だ。Alluvio IQはこの機能を通じ、フレキシビリティ(柔軟性)とインテグレーション(統一化)を強化していくと東氏は述べる。

基盤となるビジョン「ユニファイド・オブザーバビリティ」

 Alluvioをはじめリバーベッドテクノロジーの製品群の根底には、同社のビジョン「ユニファイド・オブザーバビリティ」がある。ユニファイド・オブザーバビリティは、訳すと「統一された可観測性」という意味だ。ネットワーク、インフラ、アプリケーション、エンドユーザーまで含め、企業が利用するIT環境全体を把握することを指す。従来ならネットワークはネットワーク、インフラはインフラ単体で状況を確認するにとどまっていた。これら全てを関連付け、情報を把握するのがユニファイド・オブザーバビリティだ。

 佐々木氏は、ITmedia NEWSが以前行ったインタビューで次のように語っている。「各社がDXを進めるに当たり、複雑化するITインフラの準備を整えなくてはなりません。クライアントの望むDXを達成した上で、その先のカスタマーサクセスや顧客の満足度を手に入れるために、当社が提唱するビジョンユニファイド・オブザーバビリティが役立ちます」

 IT環境の運用管理において可視化する範囲を広げるだけではなく、そこで得られた情報をどのようにビジネスに生かすかというところまでしっかりサポートする、というわけだ。

Alluvio IQは「全ての企業向け」

 Alluvio IQはSaaSとして提供しているが、ネットワークの基礎となる部分はリバーベッドテクノロジーがこれまで培ってきた製品群をベースとしている。同社の製品は世界的に多くの導入実績があり、日本国内にも多くのユーザーがいる。製品群の機能は全て、冒頭で説明したユニファイド・オブザーバビリティを実現するためのものだ。

 ネットワークの可観測性の向上はトラブルシューティングだけでなく、情報セキュリティの向上にも役に立つ。ターゲットは幅広く、すでに提供済みの事例ではマネージドサービスプロバイダー(MSP)への導入もあり、企業だけでなくMSPの利用者、そしてその先の顧客へもAlluvioの価値を提供している。

 「以前なら、トラブルが起きても何が起きたかも分からない状況だったかもしれません。Alluvio IQを導入することで、プラットフォームとして検知でき、管理、調査、情報収集を素早く行い、アクションを取れるインサイトを提供できます」(ブレア氏)

 今後は日本市場においても、Alluvio IQを全面的に押し出していく。「日本企業は情報セキュリティ対策には投資していても、ユニファイド・オブザーバビリティの領域にはなかなか手が出ない状況です。しかしDXのためには、より迅速なインシデントへの対応策が必須です。可観測性を手に入れる、具体的な計画がないとビジネスが止まってしまうリスクがあります。その点を啓蒙していくとともに、ユニファイド・オブザーバビリティ実現の鍵となるAlluvio IQを、既存のお客さまだけでなく、製造業や金融業、MSPへ提案していきたいと考えています」と佐々木氏は述べる。

photo エージェントとして端末に導入し、モニタリングを行う「Alluvio Aternity」の提供も予定(クリックで拡大)

 23年冬には、エージェントとして端末に導入しモニタリングを行うサービス「Alluvio Aternity」の提供も予定している。これを含め、大企業だけでなく中小規模の企業にも、ユニファイド・オブザーバビリティを積極的に提供していく。

 ネットワークを活用する全ての企業に対し、SaaSで導入コストを下げつつ、すぐに利用できる“かかりつけ医”になる――あなたの企業でITインフラの運用管理に課題を感じていたら、Alluvio IQを活用する未来を想像してみてはいかがだろうか。リバーベッドテクノロジーに相談すれば、適切なソリューションを提案してくれるはずだ。

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提供:リバーベッド・テクノロジー株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2023年2月8日