太陽光で発電、ワイヤレス充電にも対応 今だからこそ考えたい、非常時の電力確保に役立つポータブル電源「BLUETTI AC60」を試す

» 2023年04月04日 10時00分 公開
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 2023年は東日本大震災から12年を迎える年でもある。随分と時間が経過したが、あの時の出来事を鮮明に覚えている人も多いだろう。関東でも広い範囲で停電が発生し、電気の重要性を再認識する機会となった。

 また、世界情勢の悪化によって石炭や液化天然ガスも高騰している。電気料金が私たちの家計を圧迫し続けており、特に今は在宅勤務を行っているビジネスパーソンも多いため家計に大きな負担を与えている。

 こうした背景が重なり、近年は「ポータブル電源」と呼ばれる製品が人気を集めている。モバイルバッテリーよりも幅広い機器に電気を供給できる機器として、災害対策だけでなくキャンプなどアウトドアでも活用する人が増えたためだ。

 しかし、ポータブル電源といっても数万円から20万円近くするものまで、各メーカーからさまざまな製品が販売されている。どのあたりの機種が人気になっているのか、筆者が日々の取材を通じて耳にした限りでは、ボリュームゾーンは実売7万円台の製品だ。

 この価格帯で搭載されているバッテリー容量は400〜600Whほど。例えば一度に1000W程度の電力を必要とするIHコンロといった機器を実用的に使うのは難しいが、スマートフォンやノートPCの充電、小型家電の給電であれば便利に使えるサイズ感だ。

 多くの人が求めるこのボリュームゾーンに新製品として投入されるのが「BLUETTI AC60」だ。BLUETTI(ブルーティ)ブランドのポータブル電源は、09年に深センで設立された蓄電池ベンチャーのShenzhen Poweroak NewEnerが製造している。

 日本ではBLUETTI JAPANとして営業活動を積極的に行っているのでご存じの方も多いだろう。

新製品「BLUETTI AC60」の特徴は?

 まずはAC60の外観を見ていこう。正面には各出力端子が用意されている。左上からシガーソケット、USB Type-Cポート、USB Type-Aポート×2、その右手にはAC100Vの出力端子が2つある。

AC60 BLUETTIのポータブル電源「AC60」

 中央には電源ボタン類とインジケーターを配置。ボタンは上から電源ボタン、直流出力ボタン、AC出力ボタンだ。電源を入れると緑のLEDが光る。インジケーターにはバッテリー残量と、接続した機器の大まかな利用可能時間、入力と出力のワット数などが表示される。

AC60 本体正面に用意されている出力ポート。上からシガーソケット12V/10A、USB Type-Cポート、USB Type-Aポート×2
AC60 2つのAC出力ポート
AC60 インジケーターと、その左はスイッチ類

 この他、本体正面左にはバッテリー容量を追加できるエクストラバッテリーの接続ポート、本体正面右にはAC入力ポートやソーラーパネル/シガーソケットを使って充電するDC入力ポートがある。

AC60 本体左のエクストラバッテリー接続ポート
AC60 本体右の入力ポート。左上からDC入力ポート、AC入力ヒューズ、接地(アース)、AC入力ポート

 さらに天板にはQiのワイヤレス充電のポートがある他、背面にはLEDライトがある。ワイヤレス充電は便利で、対応するスマホやスマートウォッチを持っているなら、とてもうれしい機能だ。こうした機能を持つポータブル電源はあまりなく、AC60の特徴といえるだろう。

AC60 天板にあるワイヤレス充電ポート
AC60 背面のLEDライト
AC60 点灯させるとこのようになる。意外と明るい

満充電まで約2時間、自己放電率は月1% 「リン酸鉄リチウムイオン電池」の強み

 AC60のスペックは次の通りだ。

AC60について
主な仕様
容量 402.2Wh
定格出力電力 600W
バッテリータイプ リン酸鉄リチウムイオン電池
外形寸法 290(幅)×205(奥行き)×234(高さ)mm
重量 8.6kg
入力
AC充電 100V、最大430W
シガーソケット 12V/24V
ソーラーパネル 12〜28V、最大200W
出力
AC出力 100V 600W(600Wまで純正弦波対応)
シガーソケット 12V/10A
USB Type-Aポート 5V/3A
USB Type-Cポート 最大100W

 この中で特にポータブル電源選びでチェックするべき点は以下の4つだ。

  • バッテリー容量
  • 本体サイズ
  • 重量
  • 電源の入出力

 ポータブル電源で一番重要なのはバッテリー容量だ。接続した機器がどれくらい利用できるのか、この値で決定される。AC60の場合は402.2Wh。機器を接続した場合の利用可能時間についてはAC60のマニュアルによると以下の式で計算できる。

 稼働時間=バッテリー容量(Wh)×DoD×η÷(負荷電力+自己消費電力)

 DoDは放電深度を表し、AC60では90%となる。ηはインバーターの変換効率で、AC60では85%。AC60の自己消費電力は約10Wだ。消費電力が50〜60WのノートPCを接続する場合、上記の式を元に計算すると次のようになる。

 402.2×0.9×0.85÷(50+10)≒5.12(時間)

 AC60の実機にノートPCを接続して試したところ、実際に5時間ほど使えると確認できた。加えてスマートフォンをUSB Type-Cポートに接続したが、その際の消費電力は5〜6W程度。例えiPhone 14 Proであれば約2時間で100%近くまで充電できる。

 なおAC60本体の充電時間について、バッテリー容量が空になった状態から満充電されるまでの時間はAC100Vを利用した場合で実測2時間半程度とかなり早かった。

 AC60のバッテリーはリン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4バッテリー)で構成されている。このリン酸鉄リチウムイオン電池は、バッテリーの正極にリン酸鉄リチウムを利用している。

 リン酸鉄リチウムイオン電池の特徴は長期間の利用に耐えうる長い寿命にある。また、リン酸鉄以外のリチウムイオン電池のように酸素を放出して本体が膨張することなく安定しているため、安全性が高いことも有利な点だ。

 加えて自己放電率が月1%と低い(鉛蓄電池は約20%/月)。こうした理由もあって、防災用途などを考えた時に、ポータブル電源ではリン酸鉄リチウムイオン電池を採用するメーカーが増えている。

 そしてAC60の本体サイズは290(幅)×205(奥行き)×234(高さ)mm、重さは8.6kgで、特に場所を選ばず置けるコンパクトさが魅力だ。

遠隔で電源オンオフ可能 使いやすいBLUETTIアプリ

 BLUETTIのポータブル電源シリーズは「BLUETTIアプリ」(iOS、Android)が用意されている。アプリを起動して近くにあるAC60とBluetoothでペアリングすると、現在の利用状態が分かる他、AC/DC電源の遠隔オンオフ、充電のモードや出力を制限するECOモードなどの設定が可能。アプリを使うと、電池の残量をいちいち本体のインジケーターで確認することなく手元で見られるのも便利だ。電波状況にもよるが、筆者自宅のベランダにAC60を置いて5m程度離れた室内でも操作できた。

BLUETTIアプリのメインメニュー(写真=左)、充電モードなどを決める設定メニュー(写真=右)
「AC」「PV」をタッチすると充電されている電力の情報が分かる(写真=左)、本体のファームウェア更新も可能だ(写真=右)

いざというときの強い味方となるソーラーパネル

 AC60は周辺機器のソーラーパネル「PV」シリーズにも対応している。同梱されているケーブルとソーラーパネル本体にあるケーブルを接続し、AC60のDC入力ポートに差すだけで使える。

 今回は「PV200ソーラーパネル」を試用したが、そのサイズは630(縦)×584(横)mm。広げると横2520mmとかなり大きなサイズだ。展開すると4枚のパネルが現れ、角度を3段階に調節して利用できる。

AC60 今回試用した「PV200ソーラーパネル」7.3kgの重量があるので少し重い
AC60 背面にはケーブルを収納する袋がある。袋の下はスタンドだ
AC60 横展開した状態

 筆者の自宅ベランダに45度の角度で設置してみたが、ベランダの柵が狭くソーラーパネルに十分な太陽光が当たっているとは言い切れない状態だった。このため最大で28W程度の電力しか得られなかった。そこでマンション屋外にて太陽光が十分に当たる状態で利用したところ、発電量は137Wまで上昇した。

AC60 本体と接続した状態
ソーラーパネルからの入力があると「PV」がハイライトされる(写真=左)、タップするとPV入力の電圧と電流量が分かる(写真=右)

 この電力であれば、搭載バッテリーを3時間程度で満充電できる計算となる。一般的な日照時間を考慮しても十分実用的だ。災害時に活用すれば常に電力を取り出せる状態になる他、キャンプなどアウトドアでも活躍するだろう。

災害にもキャンプにも活躍するマルチアイテム

 ここまで紹介した通り、AC60はいざというときのバックアップ用電力だけでなく、レジャーの使い勝手も考えられたポータブル電源であるといえる。さらにAC60にエクストラバッテリーを接続することで、冷蔵庫などの大電力を消費する製品も動かせる。

 また、デスクトップPCなどにつなげば、自宅で停電時の簡易UPS(無停電電源装置)といった使い方もできるだろう。ソーラーパネルを利用すれば、電源を太陽光から得ることができるので非常時に役に立つ。AC60の見やすい本体インジケーターと多機能なアプリなど、使い勝手も好印象だった。

 いざというときに、太陽の力で発電できるデバイスを所有する──なんだかわくわくする人も多いのではないだろうか。利便性や拡張性に優れたポータブル電源に関心があるなら、AC60を選択肢に加えてみてはいかがだろうか。

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提供:BLUETTI JAPAN株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2023年4月10日