意外と知らない「監査法人」の世界 実はテクノロジー活用の最前線!? “Big4”の1つであるEY新日本のオフィスに潜入テクノロジーが変える“監査”の未来

» 2023年04月28日 10時00分 公開
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 「監査法人」という言葉を聞いてどのようなイメージを持つだろうか。「紙と鉛筆を手に決算書を読み込むアナログな仕事」「IT分野の私には遠い存在」――そんな姿はもう過去のものだ。

 DXの波は監査法人にも押し寄せており、膨大な量のデータ管理を自動化し、AIで不正会計を見抜くなどテクノロジーを活用して進化を続けている。顧客企業の経営に向き合う監査という仕事だからこそ、その進化は企業ひいては社会を大きくリードしていくだろう。

 そんな可能性を感じさせてくれるのが、 “世界4大監査法人(Big4)”の一角をなすEY新日本有限責任監査法人(以下、EY新日本)の取り組みだ。同法人では約800人のテクノロジー人材が、次世代の監査やデジタル社会の健全な発展を目指して日々挑戦を続けている。

 800人ものテクノロジー人材と公認会計士たちはどうコラボレーションしているのか、そしてテクノロジーは監査を、企業を、社会をどう変えていくのか。EY新日本の革新性や挑戦を伝えるため、今回は「人と働き方」にスポットライトを当て、同法人のオフィスを訪ねてその等身大の姿を取材した。

眼下に日比谷公園を望む EY新日本オフィスへ

 今回訪ねたのは、東京ミッドタウン日比谷にあるEY新日本のオフィスだ。10階のメインエントランスはとても広々としており、「EY」というモニュメントがアクセントとして映えている。ここで、案内役をお願いしたEY新日本の原貴博さん(CoE推進部 Automation CoE リーダー)と合流し、入館ゲートを通ってオフィスに入っていく。

 エントランスに至るまでのルートも印象的だ。東京ミッドタウン日比谷の9階は「スカイロビー」といい、エレベーターで上がると目の前にパノラマが広がる。全面ガラス張りの向こうに、皇居や日比谷公園、丸の内の景色を望めるのだ。これは気持ち良く通勤できそうだ。EY新日本のメンバーたちも毎日通るということで、うらやましく思うばかりだ。

photo EY新日本のエントランス。日光が差し込む明るい雰囲気だった

 ここで、簡単にEY新日本について説明しておこう。同法人は、英Ernst & Young(EY)の日本におけるメンバーファーム(業務提携している監査法人)だ。EYは世界150カ国以上で企業の監査やコンサルティングを手掛けており、世界4大監査法人「Big4」の1社とされている。

 EY新日本は約900社の上場企業で監査を担当しており、非上場企業なども含めると顧客は4000社ほどに上る。この規模の業務プロセスを革新すべく、DX戦略コンサルティングやエンジニアといったテクノロジー人材を束ねる理事長の直轄部署「アシュアランスイノベーション本部」を20年に設置。自己変革を加速している。

 そんなテクノロジー人材たちが働く職場がこちら(写真)だ。エントランスの明るい雰囲気を引き継ぎ、きれいで広々とした空間に驚いた。

photo EY新日本のオフィス。美しい空間は、自由な働き方を後押ししてくれそうだ
photo オフィス家具のデザインが豊かで印象的だった

広いオフィスで活躍 テクノロジー人材も公認会計士も“壁”なくコラボ

 原さんの案内で、オフィス内を見学させてもらった。残念ながら執務エリアは見学できなかったため写真を見せてもらう形だったが、廊下を歩いていると机や作業スペースが目に付く。そもそもEY新日本ではテクノロジー人材や公認会計士のワーキングエリアをフロアごとに分けている。しかし1つのプロジェクトにさまざまな職種の人が参加するため、組織の壁を超えて活発にコラボレーションしている。それを支えるのがオフィスの役割でもあり、作業エリアはもちろん廊下など各所に作業スペースがあることで、軽いブレインストーミングから濃いディスカッションまで気軽に行える。

photo ディスカッションの風景。撮影させていただいたときはブレインストーミングが盛り上がっているタイミングだった

 フリーアドレス制を導入しているので、どこに座るかは自由。横長のタイプやデュアルモニターを備えたデスク、向かい合って座れるボックス席、ゆったりしたソファから立って作業できるデスクまで多種多様な作業環境を用意している。会議室も個人ブースから複数人用まで豊富にある。

  EY新日本ではハイブリッドワークを導入しており、自宅などオフィス内外で自分のスタイルに合わせて仕事をできる。例えば監査自動化ツールの開発プロジェクトでは遠隔地のメンバーと進めることもあり、沖縄に住んでいる人もいるそうだ。「私のようなリーダー層は出社する機会が多いですが、チームメンバーは自由です。どこにいても、成果さえ出せれば問題ありません」(原さん)

photo フリーアドレスなのでその日の気分で作業スペースを選べる。「モニターを2つ使いたいときに出社します」というメンバーの話から、柔軟な働き方を実感した

カフェで小休憩 「開放的な気分で仕事ができる」

 「少し疲れたでしょう」というそんな原さんの気遣いで、オフィス内のカフェエリアに連れてきてもらった。メンバーなら誰でも使えるそうで、リフレッシュするも良し、仕事をするも良しのおしゃれ空間だ。

 カフェエリアの大型ディスプレイには「World News Headlines」と題したニュースが英語や日本語など数カ国語で表示されていた他、隣の席には英語で会話するビジネスパーソンたちもいた。EY新日本が世界的な法人だと改めて気付かされた。

photo カフェエリアの様子。メンバーの方にご協力いただいて「普段の過ごし方」のシーンを撮影させてもらった

 「私は大学生のときにEY新日本に入社しましたが、当時のオフィスは少し薄暗い雰囲気があったと思い出しました。でも、現在の東京ミッドタウン日比谷に来てからは窓ガラスも大きく、フロアカラーがとても明るくなって開放的な気分で仕事をできてとても良いですね」(原さん)

photo 大きな窓の外には皇居や日比谷公園、丸の内の風景が広がり気分転換にもなりそうだ

「スマートワークの実現を目指して」

 ここまで、オフィスやカフェエリアを見てきてEY新日本のメンバーの実像に触れることができた。また、人を大切にすることで監査の革新を進めようという意思を感じられた。

 そんなEY新日本は「Building a better working world〜グローバルな経済社会の円滑な発展に貢献する監査法人」をパーパスとして掲げている。そして先端的なデジタル技術を活用し、卓越した知見に基づいた保証業務を行い、顧客に高い付加価値を与え、グローバルな経済社会の発展に貢献するプロフェッショナル集団というAmbition(目指すべき姿)を持つ。

 実際に、監査品質と業務効率を両立させるため積極的に先端テクノロジーを監査の現場に取り入れており、それがスマートワーク(※)の実現にも大きく貢献しているように感じた。

※スマートワークとは:ワークワークバランス、ワークライフバランスを改善した効率的な働き方

監査の自動化へ テクノロジー人材の活躍

 オフィスをのぞいたことでEY新日本の“リアルな姿”を知ることができた。ここからは、同法人の内側であるDXやテクノロジー活用の取り組みについて原さんに解説してもらった。

photo EY新日本の原貴博さん(CoE推進部 Automation CoE リーダー)

 監査法人としての実績に定評があるEY新日本では、顧客と接する中で先端テクノロジーの普及を徐々に感じていると原さんはいう。完全にDXを成し遂げた企業は少ないものの各社が取り組みを進めている他、暗号資産やブロックチェーン技術なども監査に影響するため、十分に対応できるようにしている。

 もちろんEY新日本自身もテクノロジー活用を進めており、いま取り組んでいる施策が「Assurance 4.0」というものだ。紙の書類チェックがメインだった時代を「Assurance 1.0」と位置付け、AIやRPAなどを使った自動処理、そして監査のリアルタイム化を実現する未来――Assurance 4.0への進化を目指す。特に、顧客企業の会計データをEY新日本の監査ツールに接続してリアルタイムにチェックする「継続的監査手法」に注力している。

 そのために立ち上げたのがアシュアランスイノベーション本部だ。20年時点で約400人のテクノロジー人材が所属しており、AI開発に特化した「AIラボ」やオペレーション、開発チームの専門家などが集まる「CoE推進部」(Center of Excellence)などがある。

監査時間を20%減 顧客の生産性UP×EY新日本の工数減

 Assurance 4.0で顧客の生産性を向上し、さらにEY新日本にとっても工数を減らすことにつながる。「私たちだけでなく日本の会計ベンダー各社さまも交えて進めることで、お客さまの生産性向上が可能となることから、一緒にやろうとお声掛けしています」(原さん)

 すでに具体的なプロジェクトも動いており、開示業務のサポートツールを手掛ける宝印刷(東京都豊島区)と監査自動化システムの共同開発を始めた。宝印刷のツールから開示文書や決算数値といったデータを取得し、内容の整合性などを自動でチェックして調書補助資料を出力する。24年3月決算での本格稼働を目指している。

 こうした取り組み全体の目標は監査時間を20%削減することだ。すでにデータの準備などを自動化することで時間削減を実現しており、テクノロジー人材の採用を進めながら引き続き業界をリードすべく開発を進めている。

監査×デジタルで業界をリード 「社会への貢献を実感」

 「監査は『市場の番人』と呼ばれており、そこに携わることで社会に貢献していると感じています。さらに『監査×デジタル』という分野でベンダー各社さまと共に取り組んでいる点ではEY新日本が業界の先駆け的立ち位置ということもあり、新しいツールを作ったりベンダー各社さまとマーケットをさらに良くしていきたいという思いを共有し、プロジェクトを進めたりするのはやりがいがあって楽しいですね」(原さん)

 監査×デジタルを前進させるために、各チームには公認会計士も参加している。監査業務の何を自動化したいのか具体的に説明してもらい、適切に開発を進めるためだ。デジタル人材にとってはなじみが薄い業界かもしれないが、お互いが密に意思疎通をすることで確実に成果を挙げている。

 メンバーが最大限のパフォーマンスを出せるよう、EY新日本が職場環境に配慮していることがオフィスをのぞいて分かった。そして同法人では、変革に欠かせないテクノロジー人材を数十人単位で積極的に採用している。責任感や誇りを持って挑戦を続けたいという人は入社を考えてみてはいかがだろうか。

 EY新日本は監査から新しい世界を築こうと本気で考えており、監査の一部ではなく全体を変えようと挑戦中だ。Assurance 4.0で目指す世界に大いに期待したい。

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提供:EY新日本有限責任監査法人
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2023年5月11日