地中の親子を見つけた「電磁波人命探査装置」とは
10月27日、新潟県中越地震で行方不明になっていた親子が4日ぶりに見つかったが、地中の命を見つけたのは電磁波人命探査装置「シリウス」だった。
シリウス(Sirius)はドイツのメーカーが開発し、丸紅が国内に輸入している。東京消防庁は1996年にシリウスを導入した。
消防防災機器を販売する桜護謨の説明によると、このシステムは人の心臓の鼓動や肺の拡大、縮小の動きを捉えることで生存者のみを発見できるのが特徴だ。
装置から電磁波を放射し、地中の人間の心臓や肺に当たって反射されると、これを受信してコンピュータ処理。心臓の鼓動の周波数と呼吸の周波数のピークを画面に表示する。事前に訓練をすれば、ピークを確認することで生存者を探知できるという。探査距離は約90メートルから20メートル。
生き埋めになった生存者の捜索には地中音響探知機も使われるが、木造家屋の中に泥が入り込んだような被災現場では音が伝わりにくく、探査が難しいケースもある。電磁波探査装置は生存者の心臓の鼓動を探知するので、生存者に意識がなくても探知可能。周囲の騒音にも影響されない。
1999年のトルコ西部地震や台湾地震で、日本から派遣された救助隊員はシリウスを使い、救助活動に活躍した。
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