IDC、PC市場の減速を予測

[ITmedia]

　米調査会社IDCは3月27日、世界PC販売の最新予測を発表した。

　IDCは、2006年はほとんどの地域でPC市場が減速し、2006年の成長率は10.5％、2007年は10.7％の見通しだとしている。11月時の予測では、2006年の成長率は10.6％、2007年は8.9％となっていた。最新予測は11月時の予測値は上回っているものの、15％以上の成長率を記録した過去2年を下回ることになる。

　最近MicrosoftがWindows Vistaのリリースを延期したことがPC出荷全体に及ぼす影響は限定的なものだとIDCは述べている（関連記事参照）。同社は以前から、2006年はPC買い換えとノートPCへの移行が進んだ後であるため、成長が鈍化すると予測していた。

　また米PC市場では、コンシューマー分野とデスクトップからポータブルへの移行が引き続き成長を牽引するとIDCは予測している。

2003〜2007年の世界PC出荷台数（単位：百万台）

年	2003	2004	2005	2006*	2007*
コンシューマー（出荷台数）	57.2	64.8	78.3	88.4	98.7
（前年比伸び率）		13.3％	20.8％	13.0％	11.6％
法人（出荷台数）	98.4	114.3	129.3	141.0	155.3
（前年比伸び率）		16.2％	13.1％	9.0％	10.2％
合計（出荷台数）	155.6	179.1	207.6	229.4	254.0
（前年比伸び率）		15.1％	15.9％	10.5％	10.7％
*は予測値

2003〜2007年の米国PC出荷台数（単位：百万台）

年	2003	2004	2005	2006*	2007*
コンシューマー（出荷台数）	20.0	21.8	23.6	26.0	29.0
（前年比伸び率）		8.8％	8.3％	10.0％	11.8％
法人（出荷台数）	32.7	36.5	40.3	42.2	45.9
（前年比伸び率）		11.7％	10.4％	4.9％	8.8％
合計（出荷台数）	52.7	58.3	63.9	68.2	75.0
（前年比伸び率）		15.1％	15.9％	10.5％	10.7％
*は予測値