「Vista」商戦はもうスタート “対応”PC登場
「Windows Vista」コンシューマー版のリリースが来年1月に延期されたが、PC業界では同OSへの“対応”をうたう製品が早くも登場してきている。業界では同OSの発売延期でPCの買い控えが起きるのでは、と懸念する声もあり、早期に対応を明らかにすることで、ユーザーに安心して購入してもらう狙いがあるようだ。
ソーテックが4月5日、「Windows Vista Capable PC」2モデルを含む夏モデルラインアップを発表した。エプソンダイレクトも同PCをラインアップに加えると4日に発表した(関連記事参照)。
マイクロソフトはVistaへスムーズに移行できるハードウェア要件などを定めており、これを満たしたPCはWindows Vista Capable PCを名乗ることができる。
具体的には(1)512Mバイト以上のメモリ、(2)DirectX 9.0対応グラフィックス、(3)最新のCPU、(4)Vista発売後に順次必要なハードウェアドライバを提供──の4点を満たせば、ホームユーザー向けの「Windows Vista Home Basic」以上にアップグレードが可能だとしている。
ただ、「Home Basic」はコンシューマー向けラインアップの最下位。マイクロソフトによると、上位の「Home Premium」「Ultimate」を使いたい場合、PCのハードウェア、特にプロセッサやグラフィックスチップ、メモリ容量によって利用可能な機能が制限される可能性があるという。
富士通もこのほど、今年春モデル(昨年12月発表)のVista対応予定を公表した。春モデルはデスクトップ、ノートともハードウェア要件は満たしているという。ただし対応予定機種でも機能の一部が制限される場合などがあるとしている。2005年秋冬モデル以前の製品はVista発売後に動作を確認次第、情報を公開する。
MM総研が2月にまとめた予測によると、2006年の国内PC出荷は前年比5%増の1410万台とした。ただ、Vista発売延期で年末商戦の目玉を欠くことになったのは事実。消費者の興味がデジタル家電に流れたり、「メーカーが価格で勝負するしかなくなり、価格競争が激化する」との見方もある(関連記事参照)。
国内メーカー各社の夏商戦モデルは一斉に「Capable PC」になりそうだ。だが、メーカーからは「従来は『Ready PC』だった。『Capable』という単語は日本人にはなじみがないのでは」という愚痴も聞こえてきている。
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