セイコーエプソンは2月15日、使用済みインクカートリッジにインクを再充てんした再生インクカートリッジを5月上旬に発売すると発表した。エプソン販売が運営するECサイト「エプソンOAサプライ」で販売し、価格は「純正品と同じぐらい」(エプソン販売経営企画部)という。
発売するのは「32系」のインクで、2003年〜2005年の年末モデルに対応する。カートリッジ再生技術と量産化の技術を確立し、新品カートリッジと同等の性能と品質を確保したという。
同社は以前から使用済みインクカートリッジの回収を行っているが、回収品は分解して原料に戻し、再生素材にしてきた。カートリッジとして再生するには、再生にかかる環境負荷や品質面で課題があったという。
エプソン以外の第三者企業が、エプソン製使用済みインクカートリッジにインクを再充てんし、リサイクル品として販売する例は従来からあった。エプソンは、こういった製品は同社の特許を侵害しているとし、訴訟を行うなどして対抗してきた。
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