“最強メモリ”はNANDフラッシュ──SanDisk ハラリCEO
世界最大級の生産能力を持つNAND型フラッシュメモリ新工場を東芝と合弁で新設した米SanDiskのエリ・ハラリCEOが9月6日、都内で会見した。音楽・動画プレーヤーや携帯電話、SSD(Solid State Disk)など、NANDフラッシュの用途と需要は拡大しており、「DRAMなどを含むメモリの中で、NANDフラッシュは5年後に最も使われるメモリになるだろう」と巨大市場の誕生を予測。新工場のフル稼働でコスト競争力を高め、容量ベースのシェアを東芝との合計で40%に引き上げるのが目標だ。
東芝とSanDiskの新工場は、三重県四日市市に建設した「Fab4」。12月に量産を開始し、来年後半には300ミリウエハー換算で月産8万枚までの生産能力を整備。「2年かそれ以上」(ハラリCEO)かけ、世界最大級となる月産21万枚のフル生産まで拡張する計画だ。
ハラリCEOによると、今年のNANDフラッシュ市場は150億ドル。SanDiskは売り上げベースのシェアで25%、容量ベースでは東芝と合計で30~35%。新工場のフル稼働で規模の経済を効かせ、価格下落に耐えうる競争力を強化。Samsung Electronicsなどの韓国勢や、米Intel-Micron連合らとの競争に立ち向かう。
「日本で最も大型の投資をしている外資企業ではないか」──Fab4に数十億ドルを投じるなど、SanDiskは大規模な生産投資の手綱を緩めない。NANDフラッシュ市場は急成長が続き、Gartnerは2006~11年の間に世界市場は20倍に成長すると予測。携帯電話やマルチメディアプレーヤーなどが市場を引っ張り、ラテンアメリカなどの新興国で10億人の新規ユーザーが生まれる見通しだ。
一方、価格下落と大容量化をいかし、SSDのように従来のストレージメディアを置き換える新アプリケーションも現れてきている。ハラリCEOはSSDに期待をかけ、「数年のうちに大きな市場になるだろう」と予測。盟友の東芝も年内にSSDの発売を計画している(関連記事参照)。
将来の「Fab5」の計画は「今はFab4がスタートしたばかり」として明らかにしなかった。また韓国Hynix Semiconductorと合弁会社を設立することで合意しているが(関連記事参照)、合弁の具体的な内容については「新しいニュースはない」と述べるにとどまった。
ただ、「東芝とは前例がないほどうまくいっている。われわれの最大のパートナーは東芝であり、他の関係は比較にならない」と述べ、引き続き東芝との関係を最優先する姿勢を強調した。
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