「違法着うた使っても、CDの購入頻度変わらない」が6割超 レコ協など調査
「違法着うた使っても、有料着うたやCDの購入頻度は変わらない」ユーザーが64.5%、「購入頻度が増えた」ユーザーが14.1%いた、というレコ協などの調査結果。
「違法着うた使っても、有料着うたやCDの購入頻度は変わらない」――日本レコード協会など音楽関係権利者3団体が携帯電話キャリアなどと協力して実施した「違法着うた」「違法着うたフル」に関する意識調査で、こう答えたユーザーが64.5%いた。
着うた・着うたフルを無料で配信する違法サイトを利用した経験があるユーザーは64.1%。利用する理由を聞いたところトップは「音楽ダウンロードにお金をかけたくないから」(65.1%)だった。
無料サイト利用で有料着うたの購入頻度は「変わらない」が57.4%、「減った」が32.5%、「増えた」が10.1%だった。CDの購入頻度は「変わらない」が64.5%、「減った」が21.4%、「増えた」が14.1%。CD購入が減ったと答えた人は、25歳以上に多かった。
違法サイト利用に対する後ろめたさを感じているのは34.4%、感じていないのは65.5%。年齢が上がるほど、後ろめたさを感じないユーザーが増えている。
どうしたら無料着うたのダウンロードをやめるかという問いに対して最も多かった答えは「有料着うたの料金が下がった場合」(51.1%)、2位は「ダウンロードが違法となった場合」(41.1%)。
違法サイトがなくなった場合の入手経路は「有料サイト」(56.9%)、「レンタルCD」(40.5%)、「CD購入」(37.7%)という順だった。
調査は昨年9月24日〜10月23日まで、携帯サイト上で行い、サンプル数は8029。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの公式サイトや、無料掲示板など一般サイトにバナーを貼ってアンケートに誘導した。
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