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シャープ国内携帯は「特長端末」でシェア増へ 中国強化、欧州でスマートフォンも
縮小している国内携帯市場に対し、シャープはさらに特長ある商品を投入することでシェア拡大を目指す。海外展開にも力を入れ、特に中国市場に期待を込めている。
シャープは4月8日に開いた経営戦略説明会で、携帯電話事業の取り組みについて説明した。市場が縮小している国内市場には、独自技術を活用した「特長端末」の投入で対応。当面はマーケティングが成功している中国市場に力を入れる。
国内市場では、携帯電話事業者との緊密に連携しながら特長端末を投入し、市場シェアをさらに伸ばしていく考え。片山幹雄社長は「思ったより市場が小さくなった。2009年度もあまり期待はできない」との認識を示し、「今まで以上に特長ある商品を投入していかなければ」と話した。
中国では昨年「AQUOSケータイ」を販売し、同社のブランドイメージは向上に貢献。今後もハイエンド〜ミドルレンジ端末を投入していくほか、今春から1000〜2000元程度の普及モデルも拡充していく計画。今後も新興国市場の成長を見込んでおり、特に「今年は中国中心にやっていく」(片山社長)と期待を込める。
スマートフォンは海外では米国で展開してきたが、欧州でのスマートフォン展開も計画し、少なくとも10年度には投入できるよう準備するとしている。
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