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Adobe、電子書籍のオープン標準「OPDS」を発表:Amazon、Google+Sonyに続き
AdobeはiPhone向け人気電子書籍リーダー「Stanza」のメーカーとともに、“1つのストアに支配されない”電子書籍出版システムを目指す。
米Adobe Systemsは4月8日、電子書籍リーダー提供企業の米Lexcycle、米非営利団体Internet Archiveらとともに、オープンな電子書籍出版システム「Open Publication Distribution System(OPDS)」に取り組んでいることを発表した。
米LexcycleはiPhoneとPC向けの無料電子書籍リーダー「Stanza」を提供している企業。Stanzaは複数の電子書籍ストアに対応するほか、Stanza Online Catalogの5万冊以上の無料書籍をダウンロードできる。
OPDSは、Atom配信フォーマットで記述されているStanzaを応用しており、コンテンツ制作者が電子書籍をシンプルなカタログフォーマットで出版できるようにすることを目指す。
OPDSはまだドラフト段階だが、Adobeの電子出版事業部門担当ジェネラルマネジャーを務めるビル・マッコイ氏は公式ブログで、OPDSが標準になれば、ユーザーは「1つのストアに支配されることなく」、さまざまなデバイスを使って電子書籍が読めるようになり、電子コンテンツの提供者はプラットフォームを横断してより多くの読者を獲得できるようになるとしている。
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