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UGCとお金の微妙な関係――「あの楽器」原作者、「自由に製作・頒布を」ねとらぼ

みんなで盛り上げた“ネタ”を元に、誰かがiPhoneアプリを作った場合、無償で提供するのが筋なのか、有償でもいいのか――そんな議論に、原作者の立場から1つの答えが提示された。

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あの楽器を持った初音ミク。kellowさんのWebページより

 みんなで盛り上げた“ネタ”を元に、誰かがiPhoneアプリを作った場合、無償で提供するのが筋なのか、有償でもいいのか――UGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)をめぐる微妙な問題に、ネタの原作者が1つの答えを提示した。

 ニコニコ動画などで盛り上がっている「あの楽器」と呼ばれる電子楽器について、原作者のkellowさんが4月23日、「営利非営利を問わず、連絡無しで自由に製作・頒布して構いません」というメッセージを発表した

 あの楽器は、kellowさんが昨年12月に投稿した「【初音ミク】Innocence【3DPV】」という動画の冒頭で、初音ミクが演奏しているCGの楽器。複数のユーザーが、iPhoneアプリなどであの楽器を再現しようとチャレンジしてきた。


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芸者東京エンターテインメントのあの楽器アプリ

 iPhoneアプリは個人、企業開発のものを含め現在5種類が確認されており、うち3種類がApp Storeで提供されているが、芸者東京エンターテインメントのアプリのみ有償(115円)。「無償にすべき」という声が挙がるなど議論になっていたほか、同社がプロモーションに原作動画のパロディを使ったことも、「リスペクトがない」と批判を浴びた。開発中の残り2本は、既に無償提供を決めている。

 kellowさんは、「誰かが独占する事も、誰かの製作・頒布を妨げる事も望みません。その際にできれば本動画から着想を得た旨を明記してもらえるとうれしいです。製作・頒布にあたってのリスクはご自身で負っていただきますようお願いいたします」とコメントしている。

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