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廉価版iPhoneはWWDCで登場するか?

149ドルあるいは99ドルの低価格版iPhoneが発表されるとうわさされているが、廉価版の発表はまだ後との予測もある。

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eWEEK

 ことAppleに関してはどんな製品発表でもカンファレンスでもうわさでも大きな関心を集めるものだが、6月8〜12日に開催される同社の年次開発者会議Worldwide Developers Conference(WWDC)は、低価格版iPhoneや、スティーブ・ジョブズCEOの療養休暇からの復帰の憶測をかき立てている。

 Wall Street Journalは事情筋からの情報として、ジョブズ氏がCEOに復帰する見込みだと報じた。同氏は2009年1月から、ホルモン異常の治療のために療養休暇に入っていた。だが、同氏がWWDCに実際に現れるかどうかはまだ疑問だとも同紙は伝えている。

 Financial Timesは149ドルあるいは99ドルの低価格版iPhoneの可能性について、Appleは早ければWWDCが開幕する8日に廉価版モデルを発表する可能性があるとの内部筋のコメントを伝えている。Morgan Stanleyのアナリスト、キャスリン・ユベルティ氏は同紙に、AppleがiPhoneを50〜100ドル値下げすると発表するだろうと語った。iPhoneは現在、80カ国以上で1700万人以上のユーザーを有している。

 Wall Street Journalのウォルト・モスバーグ氏はPalm Preレビューで、100の新機能があると言われるiPhone 3.0を既に入手していることをほのめかしている。「PreがiPhoneよりもいいかどうかは個人の好みの問題だが、来週発表される新iPhoneでは、そうした見方を変えるかもしれない機能が多数加わっている点を指摘しておきたい」

 iPhone OS 3.0のロードマップがWWDCで発表される可能性も各紙で報じられている。そのうわさはApple幹部がiPhone 3.0ハードを披露した際に高まった。Apple製品のサポートを提供するTech Superpowersのマイケル・オー社長は、OS 3.0の発表はコンシューマー市場では騒がれないかもしれないが、WWDCに参加する開発者は喜ぶ可能性が高いと語る。

 「これはWWDCだ。開発者のための次世代プラットフォームとして3.0を発表する場としては明らかに最高だ」と同氏は述べている。「コンシューマーが飛び上がって喜ぶようなものは見られないだろうが、開発者は『すごい』とか『こんなことができるぞ』と言うだろう」

 低価格版iPhoneに関して、オー氏は、発表はまだ後になると予測している。「Appleが低価格版を出したら驚きだ」と同氏は語り、低価格の量産型iPhoneが登場すれば、Appleに注目が集まるだろうと認めた。「通常、Appleが低い価格帯に移行するのは、ほかの皆がその水準に達してからだ。今回は低価格版iPhoneはないと思う」

 AppleはWWDCを、Appleプラットフォームを扱う開発者とIT専門家のための「プレミアテクニカルイベント」と呼んでおり、同イベントには1000人を超えるエンジニアが集まる。AppleエンジニアによるiPhoneやMac向けOSのテクニカルセッションや、参加型プログラム、Apple Design Awardsなどを実施する。

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