壁の向こうもARで“透視” auが「実空間透視ケータイ」
AR技術を利用したアプリ「実空間透視ケータイ」をauが開発した。携帯を向けた先にあるランドマークなどの情報を、仮想空間上に表示する。
KDDIは、携帯電話をかざした先にあるランドマークの情報などを、仮想空間上に表示するAR(拡張現実)アプリケーション「実空間透視ケータイ」を、「au one ラボ」で6月25日から無料提供する。まずは「W62CA」で対応し、7月上旬には「CA002」でも使えるようにする。
6軸センサーとGPSの位置測定機能を利用し、携帯をかざした位置と方向を把握。現実の位置情報と連動した仮想空間上に、その場所で撮影した写真などを表示する。かざした方向に壁など障害物があっても、その先の情報が表示されるため、仮想的に“透視”できるというわけだ。
第1弾として、旅行やイベントで撮影した写真を仮想空間内に保存できる「地球アルバム(β)」を提供する。アプリを起動して写真撮影すると、位置情報を取得。閲覧する際は、撮影した場所の方向を向けば、仮想空間上に写真が表示される。撮影場所から近い場所にいる場合は写真が大きく、遠ければ小さく見える仕組みだ。保存した写真をほかのユーザーに公開できる機能も8月下旬に提供する。
第2弾として、旅行の口コミサイト「フォートラベル」と連携した「トラベルビューアー(β)」を7月下旬ころから提供。アプリを起動して携帯電話をかざせば、周囲の観光地情報や口コミ情報が見られる。
技術情報やデモ映像などを公開するPC・携帯向け特設サイトも、サービス開始と同時にオープンする。サイトでは、「寄り道ガイド」「エリア別百科事典」「宝探し透視ゲーム」の3つの新サービスの企画を公開。欲しいサービスに投票してもらい、得票数1位の企画は実際に開発して「au one ラボ」で公開する。
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