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Radissonホテルに不正アクセス、顧客情報が流出か
米国とカナダの系列ホテルでコンピュータシステムが不正アクセスされ、宿泊客のクレジットカード番号などの情報が流出した可能性がある。
米ホテルチェーンのRadisson Hotels & Resortsは8月19日、米国とカナダの系列ホテルでコンピュータシステムに不正アクセスがあり、宿泊客のクレジットカード番号などの情報が流出した可能性があると発表した。
同社によると、不正アクセスは2008年11月〜2009年5月にかけて、米国とカナダにある複数の系列ホテルで発生した。クレジットカード会社からの通報で問題が発覚したといい、宿泊客の氏名、クレジットカード番号、カード有効期限などの情報が流出した可能性がある。
被害に遭ったホテルの数や情報流出の件数は公表していないが、影響は一部ホテルにとどまると同社は強調。現在、捜査当局と協力して調べを進めているという。不正アクセスがあった期間中に米国とカナダの系列ホテルを利用した宿泊客には、クレジットカードの利用状況を監視するサービスを無償で提供する。
再発防止策として、被害に遭ったとみられるコンピュータシステムを徹底検証し、セキュリティを強化する措置を取ったと同社は説明している。
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